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ポケモンカードの昔話 その2

えーと、だいぶ時間が経っちゃいましたね。
ポケモンカードの話の第二弾ですが、時系列を整理したらワールドチャレンジが開催されたのは中学の頃でした。小学校の頃は地元で小さな大会があって出た事がありまして、それと混同していたようです。ごめんなさいね。
という訳で本格的な大会に最初で最後に参加することになった2000年のワールドチャレンジ予選の話です。
残念ながらこの春の大会は撮った写真がありません。なので思い出す範囲で書いていきます。

※前回の話が見たい方は、下記リンクから飛んでみて下さい。

・いざ長野市へ遠征
長野大会は5月14日の開催でした。概要がまだ有志のサイトに残っていますが、全国三十か所という規模で展開していた大型大会でした。大人になって改めて見てもすげえ。まさに最盛期って感じです。

「ポケブーン」から拝借しました。比較的遅い時期での開催でした。

会場はよく覚えておりまして、長野市にあるNBSホールで開催されました。
多目的ホールがあって、ガラス張りの壁があったのをよく覚えています。
どういう所かはホームページを見ていただければと思います。

行く道中がまず長いです。父親が運転して下道から行きましたので、浅間サンライン経由でも小諸→上田→戸倉上山田→更埴→長野といった具合です。なのでコンビニ休憩も結構やりました。現在戸倉の18号沿いにコインランドリーで「しゃぼん」という店がありますが当時はここがセブンイレブンでして、途中で休憩した事はよく覚えています。

他だと今井の信号機の近くにもコンビニがあってここでも休憩した記憶があります。行きだったか帰りだったかは定かではありません。アピックヤマダの看板が後ろにあった事で覚えているのですが、ここも今は閉店して空き店舗になっています。いやぁ時の流れは怖い。

とりあえずNBSホールの近くで降ろしてもらい、会場に向かいます。後々父親に聞いたら車は県庁近くで停められたようです。
早起きして行った為かちょっと早く来てしまったようで、会場がまだ開いていませんでした。なので家から持ってきたデッキを少しいじりながら戦略を考える事になります。
当時の自分のデッキは炎タイプと雷タイプを中心としたもので、早い段階でダメージを与えて速攻で撃破、サイドカードを引き切るというものでした。上手くいけば早い段階で優位に立てますが、エネルギー消費が激しいので長期戦になると物量で不利になる仕様です。大会で使えるカード使えないカード、使える枚数に制限のあるカード…というレギュレーションもあったので、違反しないか確認も行います。

メイン火力となっていたヒトカゲとリザード。
エネルギーを一枚犠牲にして、早いターンで高火力を引き出します。

しばらくすると参加するトレーナーらしき方々も集まって並んできます。様々な年代の方がいたと記憶します。小学生だったり、高校や大学生、社会人のような大人の方も結構いたかなぁ。いずれもカードを持っているのが見えてやはり大きい大会と思わされました。

・三勝せよ!
ここでの主目的は夏大会への優先参加権を得る事でした。まぁ開催予定地の新潟に行くとして許してくれるかは分かりませんが、出場権を得ないことには話は始まらない。抽選100名という狭き門ですが、まずはやるだけやろう、という感じでした。
ワールドチャレンジコーナーというフリー対戦スペースがあって、受付でワールドチャレンジシートをもらってからこのフリー対戦で三勝し、スタンプを三つためる、という形でした。一勝で一つ押してもらえるので三勝、という事ですね。対戦が終わると入口で並び直してもう一回、という流れでした。本格的な対人戦は初なので、カードを持つ手が震えました。

対戦自体は炎タイプが主体なので、水タイプのデッキが相手だと不利に立たされることもありました。そのため電気タイプのポケモンを少し入れて対策をしていたのですが、所詮はサブウエポンに過ぎず炎タイプに比べると火力がないので、押し切られると厳しいです。

弱点を想定してあらゆるタイプを組み込んでいました。
草タイプの中でも無色エネルギーで攻撃できるストライクは重宝しました。

幸い水タイプを主体に使ってくるトレーナーに当たったのは一回だけで、残りは相性が良いかお互いに弱点と抵抗力が合わないかのどちらかだったので、三勝自体は比較的早い時間で達成できたと思います。
三個スタンプを押したシートに住所と名前を書いて、エントリーボックスに入れてここでの目的は達成となりました。

・向かいのラーメン屋が大繁盛
昼飯は持参したおにぎりをどこかで食べていたと思います。
NBSホールから道路を跨いだ先にバスターミナル会館があって、一階の右の方にラーメン屋があったのですが、ここに昼食目当てのトレーナーが並んで行列になっていた事は覚えています。ラーメン屋儲かるなぁ、と眺めながらおにぎりを食っていました。

・かいりきリザードン
このホールではトレーナー同士での情報交換や野良でのフリー対戦も少なからず行われていたのですが、似た年代の男性に声をかけられて少し話をしました。うちは小諸から来たんすよと話をすると、うちは名古屋から来たとか言っていたかなぁ。今大会の概要を見ると確かに愛知の方での開催がないんですよね。最寄りが長野だった、という事かもしれません。
炎タイプを主体に使っていたのでその話をすると、このカード知ってるか?って一枚カードを見せてくれました。リザードンです。
あぁ持っているけど…って、一枚リザードンのカードを見せます。ほのおのうずという100ダメの技を持ったとんでもねーやつです。まぁ組み入れてはいるけどコスパが悪いのがネックでしたねぇ…

「リザードン」のカード。
エネルギーを溜めてこのポケモンを出せればほぼ勝ち確でした。

で、その子が言うにはリザードンのカードには普通じゃないもんがあると。どう普通じゃないの?と聞くと、ポケモンの種類を見てみろと言います。自分のは「かえんポケモン」です。図鑑通りですね。男の子が見せたカードは「かいりきポケモン」…あれ?かいりき?よく見ると身長も体重も違うぞ?
これ偽カードなのか?と聞くと違うようで、話を聞くと初期に生産されたリザードンのカードにはこういう間違って記載されたカードが何枚かあって、その後すぐに直されたから数少ない誤植カードとしてレアになっているんだ、という話でした。もちろん大会でも使えるそうです。
ほえー知らんかった、いいもん見せてもらったわ、と話をして、新潟大会に行けりゃいいなお互い頑張ろうって話をして別れました。

後に大人になって調べたらかいりきリザードンはレアカードとして、対戦で使えなくなった今でもなお数十万の値段がついているらしく、当時すげーもん見せてもらっていたんだな、と驚いたのでありました。
あれから二十年以上経っていますが、あの人元気にしていればいいんですがね。名前とか聞いときゃよかったな。デッキが残ってりゃ一戦やりたいもんですね。

・他のコーナー
ポケモンカードファンクラブコーナーやティーチングコーナーというのもありました。中々おもちゃ屋で手に入らないグッズの販売や、初心者向けにスタッフが教えてくれるコーナーですね。ここも結構賑わっていました。
スタンプ三個押して投函した後は暇になったので、しばらくフリーで対戦していたと思います。

・まさかの夏大会の切符
このままある程度の所で切り上げて家に帰るのですが、シートを投函しても優先参加権は抽選で100名なので、当たる保証がありません。この大会でも結構いい思いしたし、新潟は遠いので抽選から外れて参加権を得られなかったらそこまでにしよう…と半ば諦めてはいました。

しばらくして封筒が届きまして、ポケモンカードの事務局がどうたらと書かれていました。そんなんに何か送ったかなぁ、トレーナーズの懸賞かな?と思って中身を見たらまさかの優先参加権の当選でした。これには自分も驚きましたが浮かれるのはまだ早い。今度は親に新潟行きを直訴しなければなりません。これは正直難しいと思っていました、ちょうど上信越自動車道が全線開通し上越まで時間はかからないとはいえ、そこから下越まで行くのに数時間です。移動時間が厳しい。自分ありきで物事が通るはずが…
ただ意外にも両親はこの遠征を許可してくれました。夏の本大会への道が何とか開いた瞬間でした。下越に行くのは初の事です。何が待っているのか?

次回はその新潟市で行われた夏の大会について書こうと思います。
まぁそろそろBCリーグのシーズンも始まると思うので、気長にいきます。


・ところでヘッダーにある画像は?
ラッキースタジアムのカードと、コインです。
ラッキースタジアムは開催した各地の会場でイラストが異なるのですがこれは長野大会限定の仕様で、イベント参加の記念品にもなっています。
ピカチュウのコインはこの大会でもらったはずなのでこっちで載せました。


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