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[翻訳] 負けを取り返そうとしてプレイをやめられない人へ - 平均時給で考える by Phil Galfond

「負けている時、プレイを切り上げたほうがいいとわかっていてもやめられない」というのは "ポーカーあるある" であり、「死にもの狂いティルト (Desperation tilt) 」と呼ばれるティルトの一種です。

Phil Galfond (@PhilGalfond)

プロポーカープレイヤーであり、Run It Onceの創業者でもある Phil Galfond (フィル・ギャルフォンド) が、このような悩みに対して知人から受けたというアドバイスをTwitterで共有していたので、今回翻訳しました。


負けを取り返そうとしてプレイをやめられない人へ

2023/03/05 投稿

負けている時にプレイをやめるのは、とても難しい。疲れているし、ティルトしているし、なんとかイーブンに戻したいと考えてしまうだろう。
しかし、そういう時は一歩下がって、数学的な観点で考えることができれば、いつでも正しい決断ができるようになるだろう。
私のメンターであり友人のTommy Angeloからもらったアドバイスで私は目が覚めた。

自分の時給を知ること、それが最初のステップだ。
あなたは$5-10をプレイしていて、ウィンレートは+20bb ($200)/100だとする。1時間で約33ハンドプレイできるから、あなたの平均時給は67ドルだ。

例えば、ある日丸1日プレイして5,000ドル負けていたとする。もちろん、これは嬉しくない。しかし、これくらいのステークスなら、異常な負けというほどではない。こういう時、自分でももう止めるべきだとわかっていることもあるだろう。
にも関わらず、「でもゲームはすごくいいし、あと1時間だけプレイしたほうがいいかな?」なんてことを考えてしまう。自分がこのような状況になっていると気づいたら、Tommyのアドバイスを受け取って欲しい。

「ポーカーというのは、平均時給で考えるべきものだ」ということを思い出せ。

もちろん大きなポットを取って、いくらか負けを取り戻せるかも知れない。しかし、見方を変えて考えよう。
自分の時給は67ドルだ。今あなたがやろうとしていることは、プレイの調子が悪くて5,000ドル負けているという時に、たった67ドルを取り戻すために、もうあと1時間プレイしよう、ということなのだ。

自分に聞いてみよう。「もし調子が良い時でも、あと67ドル稼ぐために、本当にもうあと1時間プレイしたいか?」

正直になろう。あなたはただラッキーしたいだけだ。あなたは、5,000ドルを取り戻したいと思っているけど、数学的には、あなたが次の1時間で稼げるのは67ドルだけだ。

覚えておこう。私たちはラッキーするためにポーカーをプレイするんじゃない。継続的に良い時給を実現するためにプレイするのだ。

We're not playing poker to get lucky. We're playing poker to earn a nice hourly rate over a sustained period of time.

平均時給で考えるという、この単純な発想の転換によって、より良いやめ時の判断ができるようになるだろう。

翻訳元:
https://twitter.com/PhilGalfond/status/1632143724426715136


翻訳は以上です。読んで頂いてありがとうございました!

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