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みそラーメンが好き

たまには柔らかい内容のものも書いてみる。
脳みそも使いすぎると凝るらしい。
真面目に何かに打ち込むのは素晴らしいことだけど、考えが凝り固まった結果人に迷惑をかけるよーな大人にはなりたくない。
なんでもやりすぎはよくない。
「緩む」ことが苦手な自分は、この辺りのことも試していかなければ。

「みそ」といえば。
ラーメンはみそ味が好きだ。
…あっでも中華そば風の醤油も魚介系やなんかも捨てがたい…うーん
でも一番はみそ味。一応。

地元の長野県、とりわけ長野市近辺は、昔からなのかはちょっとわからないがラーメン屋が多い気がする。
関西の人ほどではないが、元々おやきとか「にらせんべい」みたいな「粉もん文化」の強い土地柄らしい。全国の都道府県庁所在地の中では、「惣菜パン」の消費が一番多い市だ、とか聞いたことがある。蕎麦とか麺類好きそうだったりもするからね。
とりわけみそ味を売りにしていたり、店によってはみそ味「しかない」お店も結構あったりする。
やっぱり信州みそを作ってるからなのか。詳しいことはわからない。
でもラーメンは美味しい。冬は寒いし、そんな日にはとくにみそ味が体があたたまる。

県内の民放でやってる地元密着型の番組で、時々県内の美味しい飲食店をいくつか紹介する特集が組まれたり、「長野駅前で○人に聞きました!」と言って美味しいラーメン屋さんランキングを取り上げたりすることがあるが、そこで度々出てくる長野駅前の「みそ家」というラーメン屋がある。

長野駅前だけでも何軒かラーメン屋があるが、このお店は名前の通り、みそ味しか売ってないラーメン屋さん。これが美味しい。
嚙みごたえのある太めの麺に濃いめのみそ味のスープ、モヤシ、玉ねぎ、人参の野菜炒めと青ネギのトッピングの組み合わせが絶妙。
材料的には家にあるものでも簡単に作れてしまいそうなのだが、打ってある麺か、スープの味付けか、あるいは乗ってるチャーシューの仕込みが違うのか、なぜか「ここに来ないと食べられない」味がある。

この一杯を基本に、大盛り、チャーシューメン、メンマなどのトッピングか、あるいは石臼で引いた小麦粉を使ったというちょっとよさげな麺の方のメニューかつけ麺か、というくらいのバリエーションしかない。だから注文も迷わないし、「味噌ラーメンを食べに行く」という明確な目的と「断固たる決意」を持ってお客さんもお店に入る。シンプルイズベスト。
仕事が長引いた日の帰り道、飲み会で「なんか物足りない」と感じたときのシメ、あらゆるシーンにこの一杯で応えてくれる。

今時のなんか厳選された素材から出汁を取った透き通るようなスープに絹のような麺…というような一杯1200円とかしてしまう「芸術的な」ラーメンではなく、どっちかといえば大衆食堂のメニューのようなざくざくしてて美味しい、みたいな感じ。オーダーから出も早い。
ああ、書いてたら食べたくなってきた。

このお店が基本的には年中無休で夜も結構遅くまでやっているので、
先日の元日の日直の後食べたいな、とちょっと思い、
家に年取りの料理もたくさんあるけどどうしよう…と悩みつつ帰りがけに店の横を通ってみた。
元日の長野駅前は案の定駅ビルも休みでいつもより暗くて静かで、なんだか「年越し」感のない普通の休日のような気がしていたが、ここに来て正月を迎えた実感が少しあった。
そんな中みそ家だけはいつも通りに明かりがついて、いつも以上に煌々として見えたが、
善光寺への初詣の帰りなのか、いつも混んでて数名分のベンチに座って待っているご飯どきの店内に加えて、店の前に十人を超える行列ができていた。

いや、さすがだ。
お客の回転も割と早い店ではあるけれど、その日は大人しく家に帰ることにした。
今年も近いうちに一回、「初詣」に行っときたい。

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