バーチャルマシンとバーチャル蟲毒

ポエムです。

IT系の人は知ってると思うけど、バーチャルマシンというものがあってね。あるコンピューター上で、あたかも独立した別のコンピュータのように振る舞うソフトウェアのことを言うんだ。これは「用意されたテンプレートにHDDの容量やメモリ容量、CPU時間といったリソースを与えることで比較的気軽にに生成できて、いらなくなったら気軽に破棄する」ということができるんだけど。

例の「バーチャル蟲毒」ことバーチャルタレントオーディションでやっていることは「キャラ絵と設定というテンプレートに演者の時間や個性というリソースを与えることで比較的気軽にに生成できて、要らなくなったら気軽に破棄する」ということだと思うんだよね。

良い悪いは別として、バーチャルマシンとバーチャルタレントが誰が企図したわけでもなく奇妙な相似を見せているのは面白いな、と。

たとえばVRChatではアバターをコロコロ変えることができて(よく、疎結合という言い方をされる)、バーチャル蟲毒とは別の意味で外見と魂のセットを一過性のものとして扱える。

「ある魂がある時からその外見を取らなくなる」「その外見がある時からその魂を宿さなくなる」といったことの重みはこれからもっと軽くなっていくのではないか、と思う。

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