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高校生の頃,古典の教科書に出ていた「宇治拾遺物語」や「雨月物語」に興味を持ちました。
理由は,怪異譚が収録されていたからです。
昔から,怖い話や怪異現象や超常現象を扱った漫画や小説を読んだり映画やテレビなども見たりしていました。

さて,今日の読売新聞をパラパラとめくっていると「宇治拾遺物語」という言葉に目が留まりました。どんな怖い話かとワクワクしながら読んでみると,これがまったく違いました。

山里で育ちお寺で修行している子どもが,桜に強い風が吹くのを見て,泣いています。桜の散りやすいのを悲しんでいるのだろうと,お坊さんがなぐさめると,子どもは違うと言います。お父さんが作った麦の花が散ってしまって,実を付けなかったらと心配して泣いているのだ,と。

「読売新聞」(2024年5月15日)

調べてみると麦は,4月桜が散ったあとぐらいに小さい白い花を咲かせるそうです。
この話は,いろいろなことを教えてくれる,いい話だと思いました。
これをきっかけに「宇治拾遺物語」をもう一回読みたくなりました。