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山種美術館「東山魁夷と日本の夏」、寄り道でCafe椿

今年もこの季節が来ました。山種美術館の夏の展示が大好きで毎年楽しみにしています。


山種美術館「東山魁夷と日本の夏」

恵比寿からバスに乗って2駅。歩いても行けるのだけど、特に夏は長く感じるこの道のり。
山種美術館は1階でチケットを買って地下1階に向かい重たく重厚な自動ドアを通り展示会場へ入っていく。山種美術館って結構コンパクトで、気合を入れなくてもさらっと楽しむことができる。展示室がいくつもあって長時間回る展示も大迫力で良いけれど、かなり気合を入れて準備をしていかないと大量が削られてしまうんですよね…。その点山種美術館は少し瞑想空間のような気持ちで行けます。静かな日本画を中心に展示されていることが多いし、人もそんなにいないので、じっとひとつずつ作品に向き合うことができる。山種美術館でファンになった絵も多い。日本画って絵の表面からの直接訴えてくる情報量も抑えられている余白を感じる作品が多いので、山種美術館の雰囲気とぴったりなんですよね。

さて、今回はその中でも私の大好きな東山魁夷の絵画を中心とした展示。東山魁夷の瑞々しい緑や青の色彩はとても美しく、この季節に見ると森の涼しい空気に包まれたような気分になれます。
特に今回は自宅にも飾るほど好きな京都の四季のシリーズの展示がある。ちょうど夏の絵が撮影OKだったので記念に撮影。
うっとりしてしまいます。東山魁夷の絵画って少し輪郭がぼやかしてあって、空気に湿度を感じるのですよね。

《緑潤う》 東山魁夷


山種美術館併設「Cafe椿」で抹茶を楽しむ

山種美術館に行ったら外せないのは美術館に併設されているCafe椿です。ここでは展覧会で展示中の絵画に合わせて作られた和菓子をいただくことができます。

今回の和菓子はこんな感じ。

今回は奥山土牛《睡蓮》をイメージした和菓子をチョイス。夏らしく涼しい和菓子です。奥山土牛さんの作品は《鳴門》が好きですね。この作品も山種美術館で出会い、何度か出会ったことがあります。

美術館の余韻に浸りながらいただきます。今回も満たされました。

さて、山種美術館で満たされたらここから楽しい休日の続き。広尾にあるこちらの美術館、恵比寿にバスで戻るも良し、広尾の街並みを楽しみながら六本木や表参道へ歩いて遊びにいくのも良し。コンパクトな美術館だからこそその後も色々楽しめる元気が残る。山種美術館は森林浴をしたような気分になれます。皆さんもぜひ。

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