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パフォーマンスアップには「筋力」より「○力」が大切

アメリカンフットボールに勤しんでいた大学時代、とにかく重たいウエイトを持ち上げ、身体をデカくするための「筋力トレーニング」に多くの時間を投資した。

「筋力=パフォーマンスアップ」と信じ、当時の体重は80kgまで上がった。(身長173cmの平時の体重は約65kg)

筋力トレーニングの数値ももちろん上がった。ベンチプレスはギリギリ100kgを持ち上げられるくらい。

しかし、実際のフィールド上でのパフォーマンスはというと、そこまでパッとしなかったと自覚している。ヒットするパワーはアップしたが、クイックネスは落ちたなと。

巨大化した身体に自己満足していただけだったのかもしれない。

社会人になり、アメフトから離れトライアスロンに取り組んでいる今、筋トレ絶対主義を支持していたのは間違っていたと痛感している。

もちろん筋力はあるにこしたことはない。しかし、筋力よりも大きな力を効率よく出力する方法があることに気がついた。

それは「脱力」だ。

自転車のペダルを回す時、力いっぱい踏み込むよりも、力を抜いて重力にまかせて脚を落とす意識をした方が疲れずにペダルへ力を伝えられる。

泳ぐ時は力んで泳ぐよりも力を抜いて四肢を動かす方が余計な酸素を消費することないし、浮力も得られる。

走る時も身体から不必要な力を抜くと関節群が滑らかに動いて楽に体が前に運ばれていく。

それはトライアスロンだからだと思う方もいると思うがアメフトも同じことを言える場面が多い。

相手とコンタクトする場面も力を上手く抜ければ腰が入って良い姿勢でヒットできる。急な方向転換も力強く踏み込むより、一瞬脱力した方が省エネで動けるはず。(理論上であって実証はしていません)

つまり「脱力」することがパフォーマンスには大切。

しかし、難しいのは力を込めるより、力を抜く「脱力」がなかなか思うようにできないスキルだということ。

どうしても力が入ってしまって、脱力し切れないことが多い。

良いパフォーマンスを発揮するために「筋力」、「スタミナ」、「メンタル」など様々な能力が必要だが、この「脱力」のスキルを磨くことも決して忘れてはならない。

#トレーニング理論

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