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自然への入口はじめの一歩 子どもと一緒にガーデニング 第6回 球根の水栽培に挑戦!

<東京都清瀬市、東久留米市、西東京市、新座市で配布中の地域情報誌「りあん lien」で連載中の「子どもと一緒のガーデニング」のweb版(13号)です。>

ガーデニングには自然と仲良く暮らすヒントがいっ ぱいです!自分も楽しみながら、子どもたちを自然の入口に連れて行ってみませんか?
 
秋になるとホームセンターにはチューリップなどの秋植え球根が並びます。子どもとガーデニングを始めるのには絶好のチャンス!ぜひ今年は、秋植え球根の一種「ヒヤシンスの球根」を使った「水栽培」に挑戦してみてください! 


1.材料

●ヒヤシンスの水栽培用の球根 
●水栽培用ガラスポット(ネットで検索するとおしゃれなデザインがたくさん出てきます。お好みのものを選んでね)

2.作り方

①水栽培用のポットに水を入れる 
②球根をポットにセットする。このとき、ヒヤシンスの下の根が出てくる場所がちょっとだけ水に当たるように、水の量を調整する。ヒヤシンスのとんがっている部分は上、平らな部分は下で、この平らな部分から根が出てくる。
③はじめは暗くて寒い場所に置いて育てる。
④芽が出てきたら、室内の明るい場所に移して楽しむ。

3.水栽培ができるわけ

ヒヤシンスなどの秋植え球根は、地中海沿岸が原産地。夏は日本と違ってほとんど雨が降らないので、夏の間は球根の状態で休むという暮らし方をしています。

秋植え球根たちは休眠前にお日様をたっぷり浴びて光合成で養分を球根に貯め込み、翌年の準備をします。そして、冬が終わるとその養分を使って、短い春の間に一気に成長して花を咲かせます。

よく植物は「日が当たる場所で育てましょう」と言いますが、秋植え球根については必ずしもそうではありません。花を咲かせるのには、成長しているときの光よりも、前の年の花後に浴びた光の量が大切で、その時にどれだけ養分を貯め込んだかで花が咲くか咲かないかが決まります。そのため養分をよく貯め込んだ大きな球根は、水栽培でも花を咲かせることができるのです。

4.必ずはじめは冷暗所に

秋植え球根の原産地では雨が降り、寒い冬が来て、その寒さがスイッチになって球根が目を覚まします。なので、はじめから暖かい部屋に置くと、花が咲きません。気を付けてくださいね。 

水栽培では、芽よりもまず根が伸びてくる様子を観察できて楽しいですよ!

誰かと一緒にセットして、根っこが出てきたねとか、芽が出てきたねとかお話ししながら観察する。そんな 幼い時のこういった体験の積み重ねが、自然への興味を子どもの心の中に育んでいきます。


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