ブログより〜人の手が、人の思いが生む味

昨年から書いていたブログを
違うテーマに変えたいなーと思いまして
記事を全て削除するのももったいないので
いくつかこちらにお引越しします。

2019年10月

ただ古いのと、古くて味があるのは違う。
その違いは何かなぁと、ずっと考えていた。

もちろん、素材の違いというのは大きい。
プラスチック製品は買ったときが一番良くて
革や木は、使い込むほどに良さが出る。

でも、それだけじゃない。
古さが味になるには「人の手」が必要なのだ。

おとといまで、
大阪、奈良、三重、愛知、滋賀、福井、京都と
10日間の旅をして、
いろんなホテルに泊まって
いろんな町を見て
人の営みということについて
感じ入っていた。

ものを大切にするということ
日常を大切にするということは
なんだか祈りにも似ていて
とても尊い作業なのだ、と。
そこに人の思いが、思い入れが、
愛着や誇りが必要なのだ。

汚れを落とす、磨く。
面倒に思える作業に喜びを感じること。
ただ続く日常を、愛しいと感じること。

今、ここに、根差すということ。
基盤を作ること、そして守ること。

そういう、人々の営みが
小さな小さな日常の積み重ねが
味を生むんだと、気づいた。
そして、私はその「味」が
とても愛しいのだ、と。

どうやら私は、人間が、
人が、とても好きなようなのです。

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