僕の理想の生活

 理想の生活。

 家は小さくていい。眠るところがあって、雨風が凌げて、青空が見える場所ならそれでいい。インターネットと水道が使えたならもっといい。

 ちゃんと働いて、ちゃんと休むことができたらそれでいい。週五日、ちょっと多いけれどそれくらいは頑張らないといけないね。できれば楽しいほうがいい。

 ご飯は毎日食べたい。お腹が減らないように食べられればいい。できれば毎日同じメニューは避けたい。たまには誰かの作ってくれたものも食べられたらいいな。 

 人に愛されたいけど、できないなら別にいらない。自然を見ていればわりと幸せ。でも、寂しい時に遊んでくれる友達はひとりいてほしい。

 可能な限り健康でいたい。自分の身の回りのことは自分一人でできるくらい健康でありたい。できなくなったら、ポツリと死にたい。

 できないことはみんなでシェアしたい。できないことをたくさん集めたらきっときれいに輝くはずだから。そしたら嫌いが、好きに変わるはず。

 家族は僕のことを忘れて欲しい。そうして幸せに生きて欲しい。これ以上人生を奪って生きていきたくはないから。

 僕の理想の人生。叶わない夢。諦めた先に何があるのだろう。
 僕は知らない。未来のことも、現実のことも。
 何も知らない。上手な生き方も、きれいな死に方も。

小説家が僕の夢です。あなたの夢は何ですか?