9/14~15の芝傾向と9/16の芝レース予想

普段は芝傾向を見たくても天候の影響等によって十分なサンプルが得られないところ、今週は3日間開催なのでちょっとまとめてみる。


中山競馬場

・9/14(土)

3R 3歳未勝利 1200m

減量騎手起用の9番人気④コムーネが3コーナー段階でのリードを維持したまま勝利。逃げ馬の中では最内だったのを活かした前残り決着。
2着シュラフ、3着ラトルシェも逃げ脚質の馬で、それぞれ3番手・5番手から着内に入った。
4着も4番手の馬であり、5着に終わった1番人気の差し馬コンスピラシーにはキツい展開となった。

5R 2歳新馬 2000m

2番人気→1番人気の固い決着となったが、終始2頭で先頭争いを続ける展開の中、上がり3Fもこの2頭が2位1位であり、完全に地力が他の馬とは違ったことになるためあまり展開は関係無さそうか。

7R 3歳以上1勝クラス 2500m

未勝利馬のカイゼルスベルグが逃げる予想外の展開の中、2番人気ソウルアンドジャズが早めマクりを仕掛けるも2頭とも下位に沈んだ。
圧勝したのはその後ろの3番手グループをマイペースで進めた1番人気エメリヨン。慌てず番手で折り合ったことで好結果となった。
2着に入ったブービー人気のワンダフルヘヴンは、今まで見せたことの無い末脚を見せた。その後ろに付けたニシノコイゴコロが3着。
エメリヨンはテンの脚が早いタイプであり、展開を見てしっかり脚を残せたのが勝因だろう。

10R 御宿特別(2勝C) 1600m

打って変わって後方決着となったが、4・6着に逃げ馬が入った。それも11番人気・12番人気かつここまでは僅差。
逃げ脚質の馬が5頭出走しており、展開的にも後ろ有利であったものの、それでも単勝100倍以上の馬が2頭タイム差0.4秒で粘っていることから、やはり馬場は前有利と言えそう。

12R 3歳以上1勝クラス 1800m

5番人気ガールズレジェンドが逃げ切り勝利。2着は前目で進めた人気薄が入った。
ここも逃げ寄りの馬が6頭出走していた中で、1・2着は逃げ脚質であったことから前有利とは言えそう。

・9/15(日)

2R 2歳未勝利 2000m

逃げ馬の11番人気ジェットブレードが3着に粘り込み。それを見ながら進めたヤコブセンが勝利。
2着ピエナフェーヴルは最後方スタートから早め進出で勝ち馬をあと一歩まで追い詰めた。
テンの脚に強みが無い1番人気・2番人気はいずれも期待を裏切る結果となった。

4R 2歳新馬 1200m

1番人気ヴァージルが逃げ切り勝利。2着も2番人気の順当決着であり、そこまで馬場の影響は感じられない展開だった。

5R 2歳新馬 1600m

勝ったレイユールは後方スタートだったが、スローペースを見て早目進出が奏功した。
2着3着4着までは前々で運んだ馬。1番人気ランフォーヴァウは末脚に賭けたものの展開向かず。

8R 3歳以上1勝クラス 2000m

前目で進めた3頭が馬券内となる展開。しかも10番人気と5番人気の逃げ脚質馬が1着3着となっているため、まぎれも無い馬場有利。

10R レインボーS(3勝C) 1800m

最下位人気のエターナルヴィテスしか逃げ馬がいない中、8番人気アールバロンとともに久々に逃げの手を打ったギャラクシーナイトが14番人気160.6倍の単勝万馬券を演出。
2・3着は末脚を活かすも届かずという展開。
なお、レースを引っ張って14着に沈んだアールバロンは距離延長、勝ったエターナルヴィテスは距離短縮だった。

12R 3歳以上1勝クラス 1200m

2着3着は逃げ馬が入り、後ろから追いこんだ1番人気カリーシが勝利。
カリーシも普段は逃げ脚質であり、逃げ先行脚質を勝っておけば的中できたレース。

中京競馬場

・9/14(土)

3R 2歳未勝利 1600m

逃げ馬の10番人気アメリータが3着粘り込み。勝ったのは先行集団で進めたウォーターガーベラ。
2着は控えた先行馬のニシノイツキムスメが入った。
ここは逃げ脚質を活かせなかった1・2番人気の2頭が4・5着に敗れる波乱の展開となった。

5R 2歳新馬 1400m

後方だったレインオンミーを除き、上がり勝負となった。逃げ有利とは言えない展開。

6R 3歳以上1勝クラス 1600m

番手につけた逃げ馬ブリックワークが2着に粘り込み。3着馬も前目で進めた馬が入った。勝った9番人気レディントンは中団から末脚を活かしており、ここは逃げ脚質が多かった展開も踏まえて何とも言えない結果。

9R ききょうS(2歳OP) 1400m

最後方から来た最下位人気スリールミニョンが勝利、と書くと完全に前潰れだが、2歳戦・5頭立てを加味すると少なくとも馬場や展開ではなく実力が伯仲していたと考えるのが妥当か。

11R ケフェウスS(OP) 2000m

明確な逃げ馬不在の中、思い切った逃げを打った最下位人気288.0倍の地方馬ベラジオソノダラブが3着に粘り込み。
2番手を進んだフライライクバードが勝ち切り、末脚を活かした1番人気マキシは2着どまり。
ベラジオソノダラブは展開利を活かしたわけでこれは読めない。

・9/15(日)

3R 2歳未勝利 1200m

2歳・8頭立てということを踏まえても、後方にいた2頭が1・2着、逃げ馬と思われる1番人気パリコレジェンヌが3着止まり。
前有利ではないことの証左とは言えそう。

5R 2歳新馬 2000m

上がり上位3位までが1~3着を独占した。いずれも中団以降の馬だった。

9R 茶臼山高原特別(2勝C) 2200m

上位人気3頭で人気順通りの決着。4着以下とは0.6秒以上離れており、実力の差が明確に出た1戦となった。
やはり中京2200mのコース形態を考えても逃げ馬には相当厳しいか。

10R 納谷橋S(3勝C) 1600m

逃げ馬の12番人気ペイシャフラワーがまさかの逃げ切り勝利。同じく逃げを想定されていた2番人気ゴートゥファーストが出遅れから巻き返しを図るも最下位に沈んだ。
出遅れから巻き返しを図った逃げ馬が上手くいくのを見たことが無い。
逃げ馬は2頭という展開利を活かしたペイシャフラワーの勝ち。
2着・3着の馬は後方脚質だった。

11R ローズステークス 2000m

ハナを切って思い切った大逃げを打った11番人気セキトバイーストが3着粘り込みの波乱。
圧倒的1番人気の大外枠レガレイラが最後方からの末脚及ばず5着止まりという結果に。
中団から前が開けたクイーンズウォークが横綱相撲で勝利。
2着は先行で進めたチェレスタが入った。
終始外々最後方では流石に芝の状態を踏まえても厳しいことがわかった。

9/16(月)の馬場と展開予想

・中山競馬場

天候は雨予想。土日はかなり前有利だったのでそうそう傾向は変わらないと思われるが、馬場が悪化したら予想通りに行かないことも考えておいた方が良さそう。

・中京競馬場

日曜はダートが重馬場だったことからもわかるように、芝の傷み具合に加えて良馬場とはいえ雨の影響が出て、土日ともに逃げ馬には不利な展開。
月曜の天気予報は曇り想定で、パンパンの良馬場に回復することは無いため引き続き末脚を重視して馬を選びたい。
ただし、本命は最後方ではなく先団・中団くらいに付けられそうな馬にすべき。

9/16(月)の芝レース(新馬除く)予想

・中山競馬場

2R 2歳未勝利 1600m

逃げ馬想定は⑦スペシャルバニー1頭、あるいは⑬アンジュオスリールも。
いずれも1800mからの距離短縮で、しっかり粘り込めそうだ。
人気の⑩ブルーブレイブは先団に付けられなければ人気を裏切ることにもなりかねない。
◎⑦スペシャルバニー
○⑬アンジュオスリール
▲④ボンヌソワレ
△⑧ホリーアン
×⑥ディフューズ

4R 2歳未勝利 1800m

2歳戦らしくこれまで逃げてきた馬が多いため、展開が読みづらい。
単純に前潰れを読むなら②カラマティアノスだが、過剰人気の感もあり。
ここは距離短縮の⑥ベールドインパクト。既に4戦目ではあるがしっかり最後で脚が使えており、当日の馬体重がさらに減ってさえいなければ本命視したい。
◎⑥ベールドインパクト
○②カラマティアノス
▲⑦ガーンディーヴァ
△④ドゥカート
×③ニシノイストワール

10R 習志野特別(2勝C) 2000m

上位人気3頭の中から逃げ先行が固まりそう。かなり固い展開が予想される中、ルメールの⑦マーシャルポイントが過剰人気。
⑤コスモブッドレアが実力的には抜けており、仮に2番人気で3.5倍くらい付くならこちらを優先したい。
◎⑤コスモブッドレア
○⑦マーシャルポイント
▲③ヴァイルマティ
△⑨メルトユアハート
×⑩マイネルダグラス

11R セントライト記念 2200m

ここも前が渋滞しそうな一戦。後ろにはチャンスが無さそうな馬場であり、ハイペースになってもしっかり追走できる馬を選びたい。
ということで1番人気想定だが⑧コスモキュランダから入る。
中山では(1-3-1-0)だし、初の中山外回りが懸念点だが馬場が多少渋っても大丈夫そうなので、心配要素は一番少ないかなと。
穴では④ルカランフィースト。2000mでは大きく負けて1800mで善戦してきたが、これを非根幹距離に強いと見たい。
◎⑧コスモキュランダ
○①アーバンシック
▲④ルカランフィースト
△⑫スティンガーグラス
×⑥エコロヴァルツ

・中京競馬場

3R 2歳未勝利 2000m

逃げそうなのは人気の無い馬ばかりで、ペースは落ちそう。
前走同舞台で優秀なタイムだった⑤サトノクローザーには逆らいづらいが、⑨ホウオウレイヴンも重馬場を考慮するとそこそこ優秀。
しっかり先行できそうな後者を一旦は上位に取っておきたい。
◎⑨ホウオウレイヴン
○⑤サトノクローザー
▲⑧テーオーシュタイン
△⑫シャインバオバブ
×⑥エイユーサブリナ

8R 3歳以上1勝クラス 1400m

ここも明確な逃げ馬不在。とはいえ上位人気もいまいちパッとしない決め手に欠ける馬ばかりとなれば、結構荒れそうな一戦。
安定した末脚を見せている⑭ヴィヴィッシモを思い切って本命にしたい。
ペースに付いて行けたレースだけ見れば戦績が安定している④エーデルサンライズは対抗に。
◎⑭ヴィヴィッシモ
○④エーデルサンライズ
▲③ザパリスマッチ
△②コト
×⑥ヤブサメ

9R 長良川特別(1勝C) 2200m

9頭と頭数は多くないものの、前で勝負してきた馬が勢ぞろいで予想外にペースが速くなる展開も無いとはいえない。
少なくとも外枠から⑧アドミラルシップと⑨オルトパラティウムが競りかけ、⑦ホウオウセイメイらが追走する展開で隊列でしばらく先頭争いが続きそう。
これなら③グルーヴビートの末脚が活きる場面があっていいはず。
◎③グルーヴビート
○②ミラキュラスドラマ
▲⑤ショウナンハウル
△⑧アドミラルシップ
×⑨オルトパラティウム

10R 桑名特別(2勝C) 1400m

②メイショウピースが楽に逃げて③リチャードバローズ⑦ソンシがその後ろに付ける展開になりそう。この3頭が上位人気となると、1,2頭は変なのが来るパターンに該当する。
こういう時のノリさんで、重馬場実績もある⑥ピラティスを穴で狙う。
◎③リチャードバローズ
○⑦ソンシ
▲⑥ピラティス
△②メイショウピース
×⑫ロゼフレア

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