オークスを当てたい

最近、G1予想に注力せず色々浮気していたので、今週は久々に日曜のG1のことだけを考えて過ごしたいと思う。

まずは、昨年のオークス振り返りから。
思い返すと暑い日だったことと、サウンドビバーチェの放馬でかなり待たされたことを考えると、今年の参考レースになるかは微妙とはいえ、一応ここから初めていきたい。

①ウォーターナビレラ 7番人気
桜花賞2着ながら、マイルがギリギリという走りから人気を落とした。
テンの速さはサウンドビバーチェに次いで2位、枠順からも逃げが想定された。
実際はワンテンポ遅れてのスタートで、他に好ダッシュの馬が数頭いたことから後手後手を踏み13着。

②スタニングローズ 10番人気
後の秋華賞馬がフラワーC勝ちから桜花賞を使わず参戦。
フラワーCは内枠・前有利展開から先行抜け出しの王道展開。
血統的にもダート色がやや強めの中距離血統で、枠も前走に続き1枠、今思うと買い要素がかなり揃っていたように思う。
隣枠がより強力とみられていた同型馬ということで人気を落としたのか?

③アートハウス 2番人気
前走が休養明けの忘れな草賞を圧勝してからの叩き2走目。
先行力も末脚も②の上位互換といった感じだが、鞍上が東京芝2400mで微妙な川田騎手ということで、過剰人気という評価も多かったと記憶している。
実際好スタートこそ決めたものの、初の距離(全馬そうだが)に対応できず直線でズルズル後退、1秒差の7着となった。

④ルージュエヴァイユ 5番人気
前走フローラS5着ながら、そこで見せた末脚が評価されそこそこ人気に。
ただゲートの出が遅く、後手を踏んで勝てるほど圧倒的な末脚を持っているわけではなく、実際上がり2位ではあったものの6着止まりとなった。

⑤サウンドビバーチェ 除外

⑥サークルオブライフ 1番人気
2歳女王が押し出されての1番人気に。前走・前々走と惜しい競馬が続いており、勝ち切れない中での3.2倍は買える人気とは到底言えなかった。
放馬の影響を最も強く受けたのがこの馬と思われ、かなりの出遅れに始まり全く競馬に参加できずに12着でレースを終えた。

⑦ホウオウバニラ 15番人気
血統・戦績・脚質的にも全てがサウンドビバーチェの下位互換かつ軽量版といった感じで、同馬を本命にする場合に紐に入れるくらいで買った人が多そう。
レースは終始最後方のまま、ほとんどカメラに収まることもなく最下位に沈んだ。

⑧ナミュール 4番人気
前走の桜花賞は1番人気を裏切る10着ながら差は小さく、大外枠から大きく割引れる競馬ではなかったことから、一気の距離延長でも2番人気と差の無い4番人気に推された。
血統面はバリバリの中長距離で、今思うとこの距離がベストだったのかもしれない。(じゃあなんで今年のヴィクトリアマイル本命にしちまったんだ…)
レースでは中団から勝ち馬のスターズオンアースとともに上がって3着と健闘した。

⑨エリカヴィータ 6番人気
フローラSを勝っての参戦。ただし内枠先行馬有利の展開利を受けての勝ちで、G1メンバーになるとテンの脚も末脚もやや見劣りする印象だった。
実際レースでも好位につけられず馬群の中で9着となった。

⑩ラブパイロー 17番人気
バリバリのダート血統馬がなぜかミモザ賞を勝ってしまい参戦。
当然最下位人気となり、好走するには逃げを打つくらいしかなかったが、微妙な位置取りのまま直線では下がっていった。

⑪ベルクレスタ 9番人気
桜花賞7着からの参戦。前年8月のデビューから2カ月おきに使われていて、お釣りが無い中だましだましで勝てるほどオークスは甘くなかった。
見せ場なく10着に敗れた。

⑫ライラック 12番人気
フェアリーS勝ち馬ながら桜花賞では大敗。輸送の無いレースで勝っており、穴としては面白い1頭だった。
ただテンの速さも決め手も不足しており、結果それが災いして終始最後方のままレースを終えた。穴馬ってのは振り返るとだいたいこんなもの。

⑬パーソナルハイ 11番人気
フローラS2着からの参戦。2カ月で4戦目という攻めたローテを距離延長2連発で来ており、血統面こそ問題ないが臨戦過程からかなり厳しいと思われていた1頭。
レースでは先団を引っ張る形になったが、ペースメーカーとしての役割を終えてからは完全にガス欠。ブービー着順となった。

⑭シーグラス 16番人気
前走は条件戦でも離された6着と、抽選勢なので当然ではあるがレベルは見劣り。その上馬格も小さく、枠順も恵まれずと穴党でも躊躇する要素満載だった。結果も14着と大敗。

⑮ピンハイ 13番人気
桜花賞5着からの参戦と穴馬としての魅力満載だったが、さすがに距離が長すぎるとの見立てが大半だった。
結果は末脚炸裂するも惜しくも4着で、これが高倉騎手にとってG1最高着順?(ちゃんと調べてないので間違ってたらすみません)

⑯プレサージュリフト 8番人気
前走桜花賞11着により、ここでは大きく人気を落とした。
ルージュエヴァイユ同様、出足の遅さが最大のネックで、末脚も突き抜けるものは無いため良くて掲示板と思われた。
実際5着と掲示板を確保し、先行集団好位だったスタニングローズとの位置取りの差がそのまま着順になってしまった印象。

⑰ニシノラブウインク 14番人気
フラワーCでスタニングローズの2着。
逃げ候補の1頭くらいの認識だったが、スタート好ダッシュを決めると引き離した逃げを打つ策に出た。
結果8着とまずまずの健闘を見せ、西山オーナーがTwitterで何か言ってたのを思い出す。

⑱スターズオンアース 3番人気
桜花賞馬がナメられたものでまさかの3番人気。大外枠にしても6.5倍は今考えると美味しすぎた印象。
「G1はルメールを買え」の格言通りとなったが、今思うと出遅れなければキッチリ勝てている。
今日のヴィクトリアマイルはまずまずのポジションに付けたが勝った馬が強く、このまま「強いけど勝ち切れない馬」なら今後も3連単の2・3着付が美味しい馬のままになるかもしれない。


・・・と、これらを踏まえて今年の有力馬を見ていく。
(枠順決定前なので想定人気順で10頭)
①リバティアイランド
押しも押されもせぬ3歳馬最強の1頭。距離不安が言われるが、現段階ではまだ十分中距離適性もあると考えられ、前走の勝ち方を見ても最も死角の少ない1頭といえる。
桜花賞のように立ち遅れてポジションが取れないとどうかだが、それよりも気になるのはやはり鞍上。
人気を踏まえると、何も考えず軸に据えるのは躊躇してしまう。

②ハーパー
桜花賞4着からの参戦で2番人気は他にもうちょっといないのかという気もするが、ルメール騎手ならば好位からレースを進められそうなのが人気の理由か。
臨戦過程にも血統的にも問題なく、先行勢の中では最も死角が少なそうだ。

③コナコースト
桜花賞2着からの参戦だが、チューリップ賞も使った上でガッツリ最後まで追ったことを考えると、2400mを耐えられるだけの余力があるかは疑問。
今回も逃げか折り合っての流れが想定されるが、内枠を引き、かつ内枠有利の流れになるなど展開利が欲しい。

④ソーダズリング
フローラS2着からの参戦。トライアルレース組が最近振るわない時点で何とも言いづらいが、素質馬であることは疑いようもなく、武豊騎手で人気するようならオークスでは切ってしまってもいいのでは。

⑤ペリファーニア
コナコーストと同じ臨戦過程で同様のことが言える。
今回は輸送が無いので喉の問題はまだマシかもしれないが、血統的にこの距離はかなりギリギリ感があり、前走の反動が少しでもあると輸送が無くても相当苦しくなりそうな感は否めない。

⑥ミッキーゴージャス
前走条件勝ちという完全素質馬。テンの脚も決め手も十分だが、あくまで条件戦での話で、タイムはG3と比べても優秀とはいえない。
ここは追い切りの動きを見極めて決めたい。

⑦ドゥアイズ
桜花賞5着からの参戦。阪神JF3着の実績もあり、前走は展開利も無かったことを踏まえるとこの人気はオイシイかもしれない。
距離ロスの無い枠から先団好位に付けられれば、勝てないまでも2,3着までは十分ありそうだ。

⑧ライトクオンタム
桜花賞8着からの参戦。これもドゥアイズ同様だが、馬格の小ささと鞍上田辺騎手への変更がマイナスポイント。
距離が延びるのは全く問題無さそうで、この馬も展開次第。

⑨シンリョクカ
桜花賞は6着だったが、1着のバケモンはともかく上がり3位で後方勢の中では最高着順。
今回も差しの決まる馬場なら決め手を発揮できる場面が来てもおかしくない。
阪神JF2着の実績からも、リバティアイランドを頭で買うなら必ず入れたい1頭になりそう。

⑩ゴールデンハインド
前哨戦をまんまと逃げ切り勝ち。再三になるが2000mの前哨戦を全力で走り切っている馬は、オークスで全くの期待外れに終わることが多い。
また前走と同様の作戦を取ろうにも今回は同型馬もおり、ここは流石に厳しいだろう。

フローラSを軽視するわけではなく、今年は去年同様フローラS組のレベルが低いと感じているだけ。
過去に結構来てるのは承知しているが、ではリバティアイランドに先着できうる馬が今回いるかというと疑問だ。

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