2024 ケンタッキーダービー展望

日本時間の今朝、ケンタッキーオークスが行われた。
レース映像を見ると、水たまりだらけの泥んこ馬場で、超前残りだった。
ケンタッキーダービーでもそんなに変わらないと思われるので、フォーエバーヤングらにはきつい展開が想定される。
そこで、出走20頭の脚質を検証する。
大手サイトでは海外レースということもあって脚質をまとめたものがなかったので、参考にして本命を決めたい。

5/5 7:05追記 チャーチルダウンズ、良馬場に近づいてる様子…
ただ砂というより土なので、完全にカラカラではないと思われる。

※頭文字は馬番(9.エンシーナ取消により以降ゲート繰り上がり)
 ( )内はレーティング


全出走馬の前走データ

1.ドーノック(110) 先行

前走:4/6 ブルーグラスS(G1) ダ左1800m良 2人気4着
4番枠からスタートすると、やや包まれながらも内の3番手を進む。3コーナー辺りからやや位置を下げ、4コーナーで外に進路を取る。直線ではシエラレオーネと併せ馬で進むが伸びを欠き、先頭を行った1番枠の馬を抜いたのみで4着に敗れた。

2.シエラレオーネ(116) 差追

前走:4/6 ブルーグラスS(G1) ダ左1800m良 1人気1着
大外10番枠から出ると後方2番手からレースを進める。向こう正面から進出を始めると、4コーナーを回る頃には抜群の手ごたえで先行集団の後ろまで迫る。直線であっさり抜き去ると危なげなく人気に応えた。1頭モノが違ったという印象。

3.ミスティックダン(112) 差追

前走:3/30 ARダービー(G1) ダ左1800m良 3人気3着
9番枠からジャストスティールに行かせると位置取りを下げ、後方3番手で最初のコーナーに入る。3コーナー手前で進出をはじめ、ジャストスティールを窺う位置まで上がったが4コーナーで内に進路を切り替え、その分のロスが響いたか伸びを欠き、離された3着に終わった。

4.キャッチングフリーダム(112) 追込

前走:3/23 LAダービー(G2) ダ左1900m良 2人気1着
5番枠から若干出遅れ気味にゲートを出ると、最後方に位置取る。進出開始は3コーナーを過ぎてから。直線では大外に持ち出すと、オナーマリーと併せ馬で上がっていく。最後はオナーマリーよりやや早くゴールを駆け抜けた。

5.カタリティック(98) 先行

前走:3/30 FLダービー(G1) ダ左1800m良 6人気2着
7番枠からまずまずのスタートを決めると、2コーナーで外を回し4番手を先行。そのままフィアースネスの2番手まで上がると、3コーナーでは引き離しにかかるフィアースネスをただ1頭良い手ごたえで追う。直線ではまったくついて行けなくなるも、後続にも迫られることなく2着。

6.ジャストスティール(112) 先行

前走:3/30 ARダービー(G1) ダ左1800m良 6人気2着
8番枠からスタートを決めるとダッシュよく、内を行く馬に続く3番手を先行し、ムースを見る位置で進む。ムースの進出に合わせ抜け出すと、直線ではついていけなかったが後続は大きく引き離しての2着。

7.オナーマリー(110) 差し

前走:3/23 LAダービー(G2) ダ左1900m良 5人気2着
7番枠からまずまずのスタートの後、やり合う先頭集団を避けて後方3番手で後ろ2頭を引っ張るポジションを位置取る。4コーナー手前でキャッチングフリーダムが並びかけるところ、併せ馬で進出開始。馬場の4分どころを2頭で進み、最後は2着でゴール。

8.ジャストアタッチ(114) 逃先

前走:4/6 ブルーグラスS(G1) ダ左1800m良 3人気2着
6番枠から好スタートを決め、2番手を進む。直線では先頭に立つも、先頭を走った1番がヨレた煽りを受けている間にシエラレオーネにあっさり交わされる。しかしそれから粘り、他の馬はむしろ引き離しての2着。

10.テーオーパスワード(106) 逃げ

前走:3/23 伏竜S(OP) ダ右1800m良 7人気1着
10番枠からまずまずのスタートを決めると、交わしながら先頭に立つ。スローペースに落とすと、4コーナーで後続に並びかけられるも直線で再加速。最終的には脚が止まり後続殺到する中、何とか凌ぎぎって1着。

11.フォーエバーヤング(116) 先差

前走:UAEダービー(G2) ダ左1900m良 1人気1着
大外11番枠をまずまずのスタートから押して先行集団の外側を回る。そのまま外を回り、4コーナーから2頭で抜け出すと併せ馬で後続を離し、200mを切ってからジワジワと伸びて勝ち切った。

12.トラックファントム(110) 逃げ

前走:3/23 LAダービー(G2) ダ左1900m良 1人気4着
大外12番枠からスタートを決めてダッシュよく先頭に立つと4コーナーまでハナを進み粘り込みを図る。しかし後方大外から来た2頭に交わされると、最後は内の先行馬にも抜かされ4着に終わり、人気を裏切る結果となった。

13.ウエストサラトガ(102) 先差

前走:3/23 ジェフルビーS(G3) AW左1800m良 9人気2着
12番枠を出るとハナには行かず、外外を回して中団前目を追走。2コーナーから早々に進出を開始し、向こう正面では3番手まで上がる。4コーナーで先頭に並び、直線ではエンドレスリーに再度交わされるも粘り込みきわどい2着。

14.エンドレスリー(110) 差し

前走:3/23 ジェフルビーS(G3) AW左1800m良 1人気1着
10番枠から出て、ウエストサラトガよりもさらに後ろ、中団を引っ張る位置取り。道中は無理せず中団でレースを進め、3コーナーのコーナーワークで一気に加速。外からあっさり他馬を交わし、抜群の手ごたえで先頭に立つと直線では後続を引き離して4馬身差の圧勝。

15.ドメスティックプロダクト(106) 先差

前走:3/9 TBダービー(G3) ダ左1800m良 1着(不具合により人気不明)
5番枠からやや立ち遅れるもダッシュよく先行集団に取りつき、5番手に位置取る。3コーナーでは差し勢の進出に並ばれるも、4コーナー手前から加速。先行・逃げ馬の間を割って外に出そうとするがなかなか出せず、ギリギリの隙間から最後なんとか抜け出す根性を見せて一伸びでハナ差を制する。

16.グランドモーザファースト(105) 逃先

前走:3/30 FLダービー(G1) ダ左1800m良 5人気3着
4番枠から絶好のスタートを決めるが、ダッシュの差でフィアースネスにハナを譲り、最内2,3番手を進むことになる。3コーナーで手ごたえが怪しくなり、ジョッキー押しながら4コーナーでは外に進出。しぶとく粘り込み、4着とハナ差の3着。

17.フィアースネス(120) 逃げ

前走:3/30 FLダービー(G1) ダ左1800m良 1人気1着
10番枠から好スタート。スタート直後の1コーナー、コーナーワークで先頭に立つと危なげなくレースを進め、4コーナーからは引き離しにかかる。そのままグングンと着差を広げ、13馬身半差の圧勝となった。

18.ストロングホールド(111) 先行

前走:4/6 SAダービー(G1) ダ左1800m良 2人気1着
3番枠からロケットスタートで先頭に立つが、後続に行かせ3番手で1コーナーへ。向こう正面では先行集団を引っ張る4番手を進み、4コーナーを回り切っても隊列崩れず。直線で間を割ろうとして接触するも抜け出しに成功すると、道中2番手を進んだ1番人気の逃げ馬との壮絶な叩き合いをクビ差制して勝利。

19.レジリエンス(110) 逃先

前走:4/6 ウッドメモリアルS(G2) ダ左1800m良 3人気1着
最内1番枠から2番手を進み、道中3番手に下げるも3コーナーから進出開始、4コーナーで先頭に立つと直線では外にヨレながらも押し切り快勝。特筆すべきことが無く、最後ヨレた以外は王道の競馬という印象。

20.ソサエティマン(107) 先行

前走:4/6 ウッドメモリアルS(G2) ダ左1800m良 11人気2着
11番枠から好スタートを決めるとダッシュよく4番手まで上がり、先行集団を引っ張る位置に。3コーナーから後続が来て馬群の中で揉まれる形になるも、4コーナーで抜け出したレジリエンスの背後を取る。直線では必死に追うも差は詰まらず、そのまま2番手でゴール。

21.エピックライド(108) 逃先

前走:4/6 ブルーグラスS(G1) ダ左1800m良 8人気3着
8番枠から飛び出すと先頭集団に取りつき、ドーノックの外を3番手で進む。直線ではシエラレオーネにあっさりかわされ、ジャストアタッチとの差も詰められなかったが、穴馬ながら3着に粘り込んだ。

脚質想定

逃げ

8 ジャストアタッチ(114)
17 フィアースネス(120)
12 トラックファントム(110)
10 テーオーパスワード(106) →消し
16 グランドモーザファースト(105) →消し

先行

19 レジリエンス(110)
1 ドーノック(110)
5 カタリティック(98) →消し
6 ジャストスティール(112)
21 エピックライド(108) →消し
18 ストロングホールド(111)
20 ソサエティマン(107) →消し

差し

11 フォーエバーヤング(116)
13 ウエストサラトガ(102)
15 ドメスティックプロダクト(106) →消し
7 オナーマリー(110) →消し
14 エンドレスリー(110)

追込

2 シエラレオーネ(116)
3 ミスティックダン(112) →消し
4 キャッチングフリーダム(112) →消し

結論(予想)

◎8 ジャストアタッチ
○17 フィアースネス
▲2 シエラレオーネ
△18 ストロングホールド
×14 エンドレスリー
注11 フォーエバーヤング
注13 ウエストサラトガ
注1 ドーノック
注12 トラックファントム
注19 レジリエンス
注6 ジャストスティール

レーティング1位かつ逃げ馬のフィアースネスだが17番枠ということで、もしかすると他の逃げ馬に入られて4,5番手ということも考えられる。
泥んこ馬場で外々を回らされたり、後ろに入ると泥を被ることを考えると、自分のペースで運べる馬を評価したい。
◎ジャストアタッチは前走シエラレオーネに敗れたものの、人気の盲点となる1頭。前走ではハナを切れなくてもマイペースで粘り込んでおり、馬券内に入ってくれそうだ。
○フィアースネス、▲シエラレオーネは言うまでもない人気馬なので割愛。
△ストロングホールドは、フィアースネスと共に先行した場合の爆発力がありそう。前走はスムーズとは言い難かった中、今回はそこそこのポジションをはじめから取れそうなため、マギレが少なそうな1頭。
×エンドレスリーは差し馬ながら、前走のコーナーワークを評価したい。AWながら馬群を捌く力は確かで、今回も同様に追い上げればアタマまであると見た。
紐候補は多いが、荒れそうなので広めに買う必要があり、3連系だとこの辺を絡めないとダメそう。

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