フローラステークス考察

オークストライアル、フローラステークス。
しかし、ここを使うということは桜花賞を走っていなくて賞金が足りない馬が基本となる。
必然、メンバーレベルは低くなる。

フローラステークスで優先出走権を得た馬のオークス成績（優先出走権が2着までとなった2018年以降）
2022年：エリカヴィータ（9着）、パーソナルハイ（16着）
2021年：クールキャット（14着）、スライリー（12着）
※ユーバーレーベンはフローラステークス3着だったが出走叶い優勝
2020年：ウインマリリン（2着）、ホウオウピースフル（8着）
2019年：ウィクトーリア（4着）、シャドウディーヴァ（6着）
2018年：サトノワルキューレ（6着）、パイオニアバイオ（7着）

後にG1含め重賞3勝するウインマリリン以外、大半が掲示板にも入れていない。
これ、レースレベルやローテーション、距離以外にも理由があるんじゃないかと思って少し調べてみた。

フローラステークス1・2着馬の鞍上、その鞍上の桜花賞およびオークスでの騎乗馬
①2022年
1着エリカヴィータの鞍上は田辺騎手。
田辺騎手はこの年桜花賞・オークスとも騎乗無し。
エリカヴィータのオークス鞍上は福永騎手（桜花賞でライラック。オークスでのライラック鞍上は横山和騎手）。
2着パーソナルハイの鞍上は吉田豊騎手。
吉田豊騎手はこの年桜花賞・オークス両方にパーソナルハイで参戦。

②2021年
1着クールキャットの鞍上はルメール騎手。
ルメール騎手は桜花賞でサトノレイナス、オークスではアカイトリノムスメに騎乗。サトノレイナスはオークス出走無し。
そしてクールキャットのオークス鞍上は武豊騎手。
2着スライリーの鞍上は石川裕騎手。
石川騎手は桜花賞騎乗無しで、オークスには継続騎乗。

③2020年
1着ウインマリリンの鞍上は横山武騎手。
横山武騎手はこの年桜花賞・オークスとも騎乗無し。
ウインマリリンのオークス鞍上は横山典騎手（桜花賞騎乗無し）だった。
2着ホウオウピースフルの鞍上はレーン騎手。
レーン騎手は短期免許で来日しているがオークスではデゼルに騎乗。ホウオウピースフルは内田騎手に鞍変わりとなった。

④2019年
1着ウィクトーリアの鞍上は戸崎騎手。
戸崎騎手は桜花賞でレッドアステルに騎乗も14着、オークスにはウィクトーリアで継続騎乗。
2着シャドウディーヴァの鞍上は岩田康騎手。
岩田康騎手は桜花賞でノーブルスコアに騎乗も17着、オークスにはシャドウディーヴァ継続騎乗となった。

⑤2018年
1着サトノワルキューレの鞍上はMデムーロ騎手。
Mデムーロ騎手は桜花賞でレッドレグナント騎乗も15着、オークスではサトノワルキューレ継続騎乗だった。
2着パイオニアバイオの鞍上は柴田善騎手。
柴田善騎手は桜花賞でトーセンブレス騎乗で4着、オークスはトーセンブレスを選んだ。パイオニアバイオには北村宏騎手。

これを見て一つの仮説が浮かぶ。
関東リーディング上位、かつオークス騎乗馬が未定の騎手にフローラステークスで依頼するということは、それだけ陣営の勝負気配が強いということにならないだろうか。

そこで、今年のフローラステークスの騎手と、その騎手の桜花賞騎乗馬とオークス想定を見ていく。（4/18時点、馬名五十音順）

　　　出走馬　　　　　　鞍上　　　桜花賞　　　→　　　オークス
①アウフヘーベン　　　未定
②イトカワサクラ　　　大野　　騎乗無し　　　　　　　未定
③イングランドアイズ　横山和　トーセンローリエ　　　トーセンローリエ
④キミノナハマリア　　鮫島良　騎乗無し　　　　　　　未定
⑤クイーンオブソウル　津村　　騎乗無し　　　　　　　未定
⑥コイニョウボウ　　　田辺　　騎乗無し　　　　　　　未定
⑦ゴールデンハインド　菅原明　騎乗無し　　　　　　　未定
⑧ソーダズリング　　　戸崎圭　ドゥーラ　　　　　　　未定
⑨ティファニードンナ　北村宏　騎乗無し　　　　　　　未定
⑩ドゥムーラン　　　　レーン　騎乗無し　　　　　　　未定
⑪バロッサヴァレー　　石橋脩　騎乗無し　　　　　　　未定
⑫ピクシレーション　　横山武　ペリファーニア　　　　ペリファーニア
⑬ブライトジュエリー　鮫島駿　コナコースト　　　　　コナコースト
⑭マンマリアーレ　　　吉田豊　シンリョクカ　　　　　未定（継続？）
⑮レシプロシティ　　　和田竜　モズメイメイ　　　　　モズメイメイ

オークスで桜花賞から継続騎乗が決まっている騎手は来ないとすると、イングランドアイズ、ピクシレーション、ブライトジュエリー、レシプロシティにはあまり期待しない方が良いかもしれない。
狙い目は、コイニョウボウ、ソーダズリング、ドゥムーラン、マンマリアーレあたりではなかろうか。

と、想定騎手から見るフローラステークス予想でした。