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【今日の臨床】立っているだけで、右腰が痛くなった30代女性。前編

※写真は施術中のイメージ写真で、本文とは関係ありません。

立っているだけでも痛いので、もちろん前後屈などの動きも痛みます。

特に後屈は、ほぼ反れない状態。

だいぶ酷そうです。


この腰の痛みは、前からあった訳ではなく、転職をして通勤環境が変わったことが影響していました。

今までは、電車に乗っている時間は、5分くらいで済んだため、全く問題なかったのですが、今の会社まで電車で40分くらい掛かるそうです。

上り電車なので座れるはずもなく、立ちっぱなしです。

往復なので、1日80分立ちっぱなしになったことが影響したようです。


しかし驚くべきは、その症状が出始めたのは、転職して2、3日後には出ていたのです。

そんなに早く?と思いました。

立ってるだけで痛くなったのは、転職して月から金までのたった5日間しか通っていません。

たったの5日で、立っているだけで右腰が痛くなったのです。


また、右腰の痛みと連動するように、身体の疲労感が全く抜けず、クタクタになっていました。

この女性は、もう7〜8年くらい継続して診ていますが、こんなことは初めてです。

状況的に下肢にトラブルがありそうなのは、容易に想像がつきました。


仰向けで確認すると、右下肢外側と左下肢内側に強い緊張がありました。

うつ伏せで両膝を90°屈曲して、同時に両足首を背屈させると、左の方が硬い。

また、左距骨が後方にズレてしまっているようで、左足は背屈させると踵がお尻の方へ流れていってしまう。


このことから、痛みは右腰に出ているが、問題となっているのは、左下肢だろうと推測できた。

左下肢に問題があって、左に重心を掛けられないから、右に重心を掛けることが多く、その負担で右腰に痛みが出たものと考えられる。

では、その左下肢にある問題とは何か?

次回の投稿でお伝えします。

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