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【今日の臨床】ベンチプレスで右首を痛めた40代男性。

※写真は施術中のイメージ写真で、本文とは関係ありません。

最近、ウェイトトレーニングで
身体を痛める方が多い。

この男性も、
ベンチプレスで右首を痛めました。

しかし、この男性は、
ベンチプレスで痛めた自覚は
ありませんでした。

これは非常に問題です。

なぜなら、
ベンチプレスで痛めているのに、
右首が痛くなった後も
ベンチプレスを続けていたからです。

そして、右首の痛みについても、
実は痛めているのは
首ではなかったのです。


首を動かすと
右側に痛みが出るので、
首を痛めたのかなと思うのも
仕方がないです。

しかし、本当に痛めていたのは、
右大胸筋と右菱形筋でした。

この右大胸筋と右菱形筋の緊張が
右首の痛みを生んでいたのです。


では、ベンチプレスで左右同時に
上げているはずなのに、
なぜ右側の筋肉を痛めたのか?

引き金となっていたのは、
この男性が左利きだからです。

左利きのため、
当然左手の握力の方が強いです。

利き手となる方が力がより入るため、
同時に上げているつもりでも
左が先行して上がるはずです。


これは、重量が重くなればなるほど
顕著になります。

この男性も、筋肉を強化する目的で
ウェイトトレーニングをしているので、
重量を増やしていました。

バーベルを上げる際、
左が先行すれば右下がりに
傾斜がつきます。

この傾斜の影響で、
バーベルの重みが右側に
傾くことになります。

傾きを修正しながら持ち上げるため、
右肩甲骨を上内方する動きとなり、
右大胸筋と右菱形筋を痛めたのです。


この右大胸筋と右菱形筋の
筋肉を痛めたことで、
首を動かした際に痛みが出たのです。

実際、右大胸筋と右菱形筋の
緊張を緩めたところ、
首の痛みが緩和しました。


ただ、痛みがある中、
ベンチプレスを続けていたため、
筋肉の損傷が強く、
完全に取り除くことは出来ませんでした。

痛みが発生している時は、
痛みが出る動きや関連すると
思われる動きは控えましょう。

また、ウェイトトレーニングを
行う際は、左右の筋力差に
注意しながら行いましょう。

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