今日も今日とてビール、そこから思い出すpink
ビールが美味しい。
しあわせ。
仕事帰り、ほんとはスーパーに寄って帰るつもりだったのにな。
気づいたら「ひとりでーす」って言ってのれんをくぐってたの。
そこから始まったひとり宴会。
友達や家族との飲み会は言うまでもなくもちろん大好きだけど、ひとりでふらふらっ〜と吸い寄せられるようにお店に入って、好きなものを食べて飲むのって、私にとって生きててよかったー!ってなるとき。
隣の席にいたおっちゃんが「ごっそーさん!レシート?いらないよー」って言ってお店を出て行くのを見るのも大好き。
ひとりで好きなお店で好きなお酒を飲んでおいしいものを食べるためなら、私はいくらでも働くんだ。
って、これ岡崎京子さんのpinkっていう本にこんな感じのセリフがあったな。
主人公のユミちゃんは、人間だって食べてしまうくらいでっかいワニを部屋で飼っていて、そのワニは毎日たくさんのお肉を食べるから、ユミちゃんはワニを養うためにOLだけではやっていけなくてホテトル嬢として働いていて。
だけど、ワニとの蒸し暑くて生ぬるい生活を送るためならつまんないOLの仕事だってできるんだ〜って。
この本の最後は、それはないよ…なんで?やめてよって結末を迎えるんだけど、だからこそ、その刹那的なユミちゃんの生き方と考え方が好きで、初めて読んだ時からもう30年以上経っているのにずっとこの本は私の手元にある。
ユミちゃんにあこがれてたんだ。
ユミちゃんみたいに強くはなれなかったけど。
お店の外を向いて座ってしまったから、外を歩く人みんなが私が生ビールをあおってるところを見ている。
結局、今日もいい日だった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?