見出し画像

映画キングダム3運命の炎の雑感

はじめに

いいところとイマイチだった点を書いてみる

よかった点

戦闘全般

大規模戦闘の敵軍の配置とか意図とか戦闘の推移とかは、前作より納得感があった。特に趙軍が騎馬隊メインで描写されていて、この辺りは史実の趙の実態を取り入れている感じがした
あと、アクションは日本の邦画の中では群を抜けて良い、流石にハリウッド制作のダンジョンズアンドドラゴンズには及ばなかったけど。信と羌カイさんのアクションは今回もキレッキレでした。

イマイチだった点

役者の演技とシナリオ全般

役者の演技に関しては政と羌カイと信以外の役者さんはいまいちすぎた。これはこの作品だけでじゃなくて邦画全般の問題だと思うけど、とにかく日本の役者は「セリフ」に頼りすぎ、作品が持つテーマっていうのをセリフでしか表現できていない、言い換えると、動きで全く表現できていない。例えば軍師役で出てきた橋本佳奈、彼女より年下なソフィアリリスがダンジョンアンドドラゴンズで見事なアクションとか演技を披露したのと比べると全然物足りない、軍師役でできているのに全然頭良さそうに見えないアホの子の演技をするのはどうよ?って感じだ。

シナリオも日本のドラマが持つ安っぽさが全面に出ていてみていて非常に残念な気分になった。色々、言いたいことはあるけど、一つ取り上げるとすれば政の過去編だ。政の過去編で趙からの脱出エピソードが描かれているけど、肝心の「奇貨おくべし」のエピソードが全くない、かわりに登場したのは闇商人の女頭領との安っぽいソープドラマ・・・・、いや、政が修羅の道を行く決意をしたというエピソードにしてはあまりにも甘々すぎるのでは?安っぽいだけならまだしも、この回想のシーンだけで1時間くらいかかっていないか、1時間かかっていないかもしれないけど、体感、それぐらい経ったかのような気分になるくらい長く感じた。おかげで一番肝心要の王騎将軍の因縁が全く描写されることなく終わるっていうのはいいんですかね?最後、尻切れトンボ風によくわかんないまま終わったように見えたけど

総評

春秋戦国時代の映画が見たいのに、出てきたのは日本の戦国ドラマ風中華ファンタジーで、いわば料理で和風と中華がごちゃ混ぜに出されたようなものが出てきて、個人的にはものすごく微妙な感じがする作品だった。それでも大河ドラマとかよりは全然マシなんだよなー、大河はこれに輪をかけて画じゃなくてセリフで説明するシーンが多くてうんざりする。
今年見た映画の中ではコナンよりは良くて、マリオと同じくらい。普段から日本のドラマを見慣れていて、その中にある安いっぽい演出とか慣れている人は楽しめんじゃない?逆に中華の戦国時代を期待する人にとってはフラストレーションが溜まるだろう。

Twitterにあげたファンアート

羌カイの落書きアート



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?