山の様に建築廃材を積んだクルドカーは不法投棄をするのか?

最近𝕏に「違法クルドカー」と言う文言と共に貼られる解体廃木材を山の様に積んだトラックの画像。

これらが積載オーバーか否かって言うのは以前に書いたから今回はこれが「不法投棄」するか否かって話。

これを判別するのは簡単でベニヤ板が含まれているかどうかで判別できる。
ベニヤ板が混ざっていたら不法投棄する可能性が高い。

廃木材って言うのは、柱や土台、梁や間柱と言った「無垢」の木材だった物の事。最近は土台以外は「無垢材」ではない「積層材」と言う物が使用されていることも多いけど、これらもベニヤ板とは違い「廃木材」に問題なく分類される。

というかベニヤ板に限らず「廃木材」以外のモノが積まれていたら不法投棄する可能性が高く、そうでなければきちんと処理されると思う。

これはなぜかと言うと「廃木材」は解体作業で発生する廃材の中で最も処理費用が安いからだ。
そこにベニヤ板や石膏ボード、廃プラと言った不純物が混じると処理費用は一気に高くなる。

つまり「廃木材」以外のモノが混じっていなければ処理費用を抑える努力をしているという事になる。
不法投棄するつもりなら、分別する必要が無く全て一緒くたに運ぶだろうからね。

「廃木材」
かなり昔なら銭湯が湯を沸かす燃料としてタダで持って引き取ってくれた。
ここにベニヤ板が混じっていると、ベニヤ板に多く含まれる接着剤が必要以上の火力を産み出し窯にダメージを与えるので敬遠された。

少し前ならバイオマス発電所が「廃木材」を引き取ってくれた。
場合によっては逆に買い取ってくれた。
当然、不燃物である石膏ボードなどが混じっているのは不可だけどね。

現在は、上記のバイオマス発電所の燃料とするために木質ペレットに加工したり、家具などに使われるパーティクルボードの原料にされたりする。
どちらも、やはりベニヤ板の混合は敬遠されるし不燃物の混合は以ての外だよ。

不法投棄を前提としているのならこういった分別作業は意味がないので廃木材に限らず廃石膏ボード、廃プラ、廃ガラス、廃コンクリートと言ったあらゆる建築廃材を区別することなく積み込むだろうね。

そうせずにきちんと「廃木材」だけを積んでいるトラックは不法投棄ではなくきちんとした処理場に持ち込めるように分別しているという事になる。

伐採した庭木の枝や幹、切り株が混じっていても、まあ問題ない。普通は一緒にしないけどね。

木材なら燃やす奴もいるんじゃない?って思うだろうけど最近は、少なくとも東京近郊は役所のヘリコプターが飛んでいて煙なんか出していると直ぐに役所の職員が飛んでくる。
目立たないように雨や曇りの日に燃やそうってヤツはいるにはいるけどね。

なら埋めるんじゃない?って思うよね。
処理費の高い廃プラや廃石膏ボードなら埋める可能性は高い。でも「廃木材」ってかさばるんだよね。比重はおそらく0.5以下から0.45くらいだし埋めるのは大変なんだよ。
それなら処理場に持って行った方が安上がり。

結論。
キチンと廃木材だけを積んだトラックは不法投棄をしない。

廃プラや廃石膏ボードを積んだトラックはどこに行くかは分からないよ。
クルドカーでそういった廃材を積んだトラックを見たことがある人はいるかな?
うまく隠していると思うよ。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?