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COTレポート分析~ビットコイン先物

TradingView: CME ビットコイン先物(週足)


8月16日に公表された8月13日時点のCOTレポートの内容は次の通りです。

出所:CFTCより執筆者作成

ポジション数を反映しているOpen Interest(建玉)が8月13日時点で、前週と比較して増加していました。ビットコイン(BTC)先物の反発に伴う建玉増加ですから、取引内容のSHORT(売り)は一向に増えていません。

出所:CFTCより執筆者作成

LEVERAGED (レバレッジド・ファンド)の投機筋は現物のBTCを活発に取引している傾向が強く、BTC先物市場では現物市場のヘッジとして、これまでポジションは売り持ちのネットショートになっています。

出所:CFTCより執筆者作成

彼らはロングを17.1%増やした結果、ネットショート・ポジションは減りました。この先、彼らがロングを増やすか、もしくはショートを急速に減らすようだと、BTCがさらに下落すると判断したことになりますが、現地点では、そのような予想していないようです。

出所:CFTCより執筆者作成

BTCに強い影響を与えているASSET MANAGER(アセット・マネジャー)はロングを5.1%増やし、ショートを4.9%減らしました。その結果、ネットロング・ポジションが増加し、BTCの反発に深く関わっていたことがわかります。

出所:CFTCより執筆者作成

一方で、OTHER REPORTABLE(その他報告者)がロングを23.1%減らしたことが注目に値します。ヘッジ目的で先物運用しているこのグループがBTCが買い戻されたところでヘッジをはず行為は、この先、BTCの反発が限定的で、目先の短期トレンドが再び上昇に転じないと判断した可能性があります。

出所:CFTCより執筆者作成

これらの動きを総括すると、SMART MONEY(スマート・マネー)指数はこれまで通り堅調で、13週移動平均値を超えています。依然として、BTC先物市場参加者はBTCに関しては強気のようです。しかし、レバレッジド・ファンドが新たに売り玉を増やすか、もしくは、その他報告者が新たにBTCの買いヘッジを実行しないと総建玉数が減少し、BTCの下降トレンドが強さを増すことになります。

分析者:なりた・ひろゆき



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