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初心者がFXトレーダーになるために…

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#EA

ダメEAの特徴と優秀なEAの特長をその設計手法から紐解く

■ ダメなEAの特徴 ・メインロジックに思いつきの適当な売買ルールを採用  → 為替相場において、人間が思いつくようなエントリー/イグジットポイントで、永く生き残るような単一のストラテジーは存在し得ない ・それを負けトレードに絞って多重にフィルタリング  → 負けトレードを削除すればするほどエントリーポイントが激減し、未来に通用しない高勝率のEAが出来上がる ・それでもフィルタリングで取り除けない負けトレードは、バックテストをしないことでクリア  → バックテスト

Maximal drawdown (最大損失) 値の誤解...

StrategyTesterReport の Maximal drawdown(=直近投下資金の最大値と期間内にある直近投下資金の最小値との差) は 「%」 で議論してはいけませんし、EAの性能を評価してはいけません。 なぜなら その計算の分母は、投下資金(Initial deposit + その時の Total net profit) であるからです。 ・・・ ① バックテストでは、その Maximal drawdown が起こるポイントを把握した上で、いつからテ

MT4 EA(=自動売買ソフト)の優劣を見極める方法と、市販EA購入前に確認すべき 10のチェック項目

エクイティカーブから、EAの「性格」と「性能」を簡易評価MT4バックテスト(=Strategy Tester Report)の資産増減曲線(=エクイティカーブ)からだけでも、ある程度そのEAの性格と性能を推察することができます。 グリッドタイプとトレードタイプ、共に我々のEA運用には欠かせないモノですが、実はこれら以外にも一見きれいな右肩上がりのエクイティカーブを「演出しているEA」があります。 これらは実運用では通用しないモノがほとんどですので、それらを掴まされないよ

¥1,000

EAのバージョンアップ?? それまでの相場に対する優位性を放棄することに等しい

投資用自動売買ソフト(EA)のバージョンアップや、そのパラメータを変更する行為は、 そのEAが、それまでにバックテストで最適化し、証明してきた相場に対する優位性を否定することに等しい。 本来EAのコンセプトとは、 直近の相場に合わせてパラメータを変えるようなものではなく、 いくつもの大相場凪相場を含んだ超長期でのチューニングによりその優位性を確認し、 未来の相場でも通用するものでなければならない。   EAユーザーは特にそのことを忘れてはならない ■ そのEAに

確率的優位性を持つEAとは...

確率的優位性を持つEA(=ExpertAdvisors)とは、いったいどのようなものなのか? またそれはどのようにして得られるのか? その答えは、過去4本値データを用いて行うテスト(=バックテスト)にある。 確率的優位性を持つEAの開発は、非常に地道な作業である。 優位性があると思われるアイデアをプログラミングしたEAに、様々なパラメータを与えバックテストを行う。 その結果に、統計的分析と客観的判断を加え、優位性が発見されるまでそれを繰り返す。 ( 分析項目 )

Strategy Tester Report (=バックテスト結果) と フォワード運用成績 が大きく異なるEAの特徴

自動売買ソフト(ExpertAdvisors:略してEA)は星の数ほど存在するが、 永く使えるEAは数えるほどしかない。 さらにこれに出逢うには、相当高度な選択基準を獲得する必要がある。 良いEAに出逢うために最低限必要なものは2つ。 1) Strategy Tester Report(バックテスト結果) が公開されていること。 2) フォワード成績(myfxbook等) が公開されていること。 次に、この2つが公開されているEAについて、本記事タイトルで

トレーダー/EAあるある 「経験の乏しい人ほど...」

武勇伝を自慢… 投資経験の乏しい人ほど雄弁、武勇伝を自慢しがちです。 それはなぜか? 答えは簡単で、  素人ほど相場の怖さを知らないからです。 相場での立ち回りを自慢できるのは、まだ経験が少ない証拠で、  単に未だ負けていないだけ。 ^_^; つまり言い換えれば、これから負ける人なので、 それを羨ましがったり、その言動に振り回されてはいけません。 相場は数学的に厳密なものではないにしろ、長期的に見ればランダム・ウォークに近いものです。 経験を積めば積むほど、

高勝率EAの抱える ”隠された” 大きなリスク

■ はじめに勝率90%! 確かに勝ってはいるけれど、1回で10倍の負け、そしてその連鎖... まさにこんなEAが普及することにより失墜してきた業界の信用、FX暗黒の歴史... ■ 目的そのEAは、テスト期間で見せている部分が ”たまたま” 90%なのであって、それが未来永劫続くはずがない また、回数が少ないと非常に稀なこともよく起こるが、十分な試行回数を重ねていくと、本来内包する理論値に収束していく これらを理解されたい ■ 内容●  PFが1を超えていることを前