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続けることと発信することの大切さ。

【優勝 ≠ 売れる】

「M-1グランプリ」で優勝すると、ある意味シード権を得たような感じでバラエティ番組をぐるりと一周することができます。優勝コンビは当然のように実力が備わっていますので、現場現場でそれなりに結果を残し、それが次なる仕事へと繋がって行きます。一方で、「千鳥」や「オードリー」、「南海キャンディーズ」(敬称略)のように優勝出来なかったコンビが大成功している例も芸能界には多々あります。お笑いのコンテストを王道とするならば、脇道と言いますか「なかやまきんに君」、「とにかく明るい安村」あるいは「江頭2:50」のように一芸をやり続けて成功する例もあります。つまり、優勝しなければ売れないというワケではありません。いずれも「時の運」が作用した事に違いはありませんが、結果として売れている方々に共通しているのは「腐らず情熱を持って動き続けた」という事。


コチラは優勝しても深刻でも「街裏ぴんく」は大丈夫な気がします。

さて、積み重ねがありつつも刹那的な件の大会「麻雀最強戦」。
雀鬼流門下生が優勝を続けていた初期から注目しておりましたが、今のシステムになってより一層好きになりました。言い訳抜きに出場選手の運命が試されているように見えて、言い換えるならそれはカイジの鉄骨渡りを上層階で眺めているような気分に近いのかもしれません。

悪趣味なんです。


【世間に求められるモノ】

伝統ある大きな大会。選手にとって、勝つ事が重要な目標になるのは当然ですが、運営側や観客としてはこれらも大事な要素です。

  • コンテンツとして楽しめたか

  • また観たくなるか

  • 観ていた人もプレイしてみたくなるか

確かに各種大会でタイトルを獲れば瞬間的熱量はハネ上がりますが、世間ってヤツは皆さんが考えている以上に熱しやすく冷めやすいです。


勝って当然、勝ち続けて一流、負けてもなお魅せてこそ超の付く一流。


人の心を揺さぶるコンテンツであれば、「スーパープレイ集」にも「ゲームセンターCX」にもお客さんは付きます。つまり、お客さんを持つプレイヤーになる事が本当の目標であり、その為には勝っても負けても内に熱量を秘めながら「動き続ける」事が本当に大切なんです。

長寿番組。


【何度倒れても立ち上がって工夫してリトライ】

コロナ禍にあった数年前、「おこもり特需」から各種動画配信サービス等の再生数が急上昇しました。ならばとパフォーマーらが余った時間で自己発信をするべく、YouTube等のアカウントをこしらえましたが、発信者の多くは運営計画が曖昧なまま立ち上げてしまった事で、その現実の厳しさにブチ当たり更新を停止。こと麻雀プロのアカウントにおいてはそれが顕著で、現在生き残っている方々もコストパフォーマンス重視の方向性から、リリースされる動画のほとんどが生配信or生配信素材の切り抜きという状態になっています。(注:スタイルを否定しているワケではありませんのであしからず🙇)

平時に戻り、可処分時間の奪い合いが苛烈を極めるようになった現在においても、

企画立案 → 素材収録 → 動画編集 → リリース

というストロングスタイルを短いスパンで続けているのは「麻雀遊戯王」と「麻雀ウォッチ」と「麻雀ニュージェネch」、現役のMリーガーでは「その研 -園田賢の麻雀研究所-」と「るみあきchanねる」くらいだと思われます。
これらのYouTubeチャンネルに共通して言えるのはいずれも「このチャンネルといえば〇〇」と連想される企画が頭に浮かぶ事。これにはとても大きな意味があり、これこそが続けてきた成果であると思います。

意識を持ってバッターボックスに立ち、バットを振り続けるからこそ、三振もヒットもホームランもデッドボールも生まれるワケです。大きな発見や気づき、経験を得る事で「次はこうしてみよう、今度はこのパターンでやってみよう」という意味のあるリトライに繋がります。

2年半経過しての4339回再生はch史上最低ランク。自打球二連発からの見逃し三振です。
かたやコチラは最大の63万回再生。これだけやって100万回再生がまだ1本もない状況とも言えます。


これは余談かもしれませんが、デッドボールといえば、おかぴーもアッキーナも伊達ちゃんも、この世の終わりのような「ガーン!」を喰らいました。が、その後どうでしょう?サイヤ人ではありませんが、死の淵を覗き見た戦士って、あんなにもパワーアップするんですねってくらいに成績を残されてますよね。そして今もなおあらゆるパラメーターが猛烈な成長を続けているように見受けられます。何かを続けている過程での「ガーン!」という衝撃は、より上のステージに進む為の大いなる糧なのです。


どんな仲間に恵まれるかも大切です。過程の糧。


【ならば、何をどう続ければ良いのか?】

ほとんどの参加者が霜降り明星のせいや扮する武田鉄矢のようなプレイヤーだらけなのであれば、優勝者も簡単に予想が付くかもしれませんが、二階堂亜樹さんがさんざ悩んだ挙げ句、さっぱり優勝者を言い当てることができないのが麻雀というテーブルゲームの本質なんだと思います。実力が反映されるまでにどれだけ時間がかかるか分からない競技に身を投じている、ここがスタート。圧倒的な腕力を付けてようやく6:4が7:3になる感じでしょうか。それでもなお良い結果に結びつくワケではないと。ですが、上のステージに登った方々を観ていると、算数をきちんと理解し、麻雀戦術本を片っ端から読み漁りMリーガーらの豊かな知識を人造人間セルのようにくまなく吸収、そうして強い方と日々研鑽を重ねればある程度までは行けそうです。自分より遥かに強い方との稽古は、勉強しているフリやつもりが通じないはずですから。なので勉強は当たり前に続けるべきです。以下はその上でのお話しです。

たとえ話として適切かどうかは微妙ですが、「お笑いのコンテストって、傾向の分析とそれに合わせたネタの稽古方法がしっかりしていれば、準決勝までは進めないわけないんだよ」と断言するディレクターや放送作家が一定数います(その先は別ですが)。これは25年近く映像業界でご飯を食べてきたアタシもそう思います。
才能があるのにもかかわらず、その手段がわからないが為に、準決勝のステージにすら行くことが出来ない勿体ないプレイヤーって、芸能の世界にも沢山いるんですよね。
畏れ多くもアタシ目線で言わせて頂くならば、これは麻雀プロ(Mリーガー含む)の皆さまにも当てはまると思うんですね。「おしいなぁ、勿体ないなぁ」って方が沢山見受けられます。もっと言えば団体のプロモーションについてもそう思います。ホントに勿体ない!

「麻雀という不完全情報ゲームを仕事にする為のセルフプロデュース」について、ピンポイントの緯度経度を指し示すのは難しいですが、おおよその方角はアドバイスできそうです。その方法や新たな手段を共に考えて助言する事に需要があるのならば、知見のある人間にとってひとつのビジネスになりそうな気もします。とはいえ、中堅以上のプレイヤーは価値観が凝り固まって腰の重たい方も多いから(偏見)なかなか理解してもらえないんだろうなぁとも。


飯盛裕美子プロのように能動的な方は確実に一目置かれます。素晴らしい!


【「ゼロゼロワンダフォー」しなくても世界発信できる時代】


今はスマートフォン一丁で世界中に旬を即時発信できる、プレイヤーにとってはとても良い時代です。簡単にアクセスできる面白コンテンツがこれだけありふれていますから、人々の時間なんてあっという間に流れます。あまり無責任な事は言えませんが、やらない後悔よりも、ダメ元でトライして当たって砕けたほうが確実に次へと繋がります。

売れたかったらまずは動いてみましょう。そして続けてみましょう。余所の世界からいろいろ取り入れて学びましょう。

より多くの麻雀関係者が、ご飯を食べられるようになれるよう心よりお祈りしつつ、その一助を担えれば幸甚に存じます。

以上、とりとめの無い守銭奴の戯言でしたー。

バタフライエフェクト。

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