白紙

白い紙が好きで文房具屋にいくと無地のノートを見てしまう。そんなことを好きな作家が書いていた。彼の小説は好きなんだけど、もっと好きなのはきっとそういう所なんだろうなと腑に落ちた。

私も白紙は好きだ。白紙は可能性に溢れている気でもしているのかな。ノートはもちろんのこと何かの裏紙でもその余白には何かが潜んでいる気がして不思議と捨てられない。何でもかんでもその白紙に書いていけば発掘と消費とのペースが釣り合うだろうけれど、デジタルの便利さに負けて白紙は貯まるばっかり。絵を描く人間でもないからことさら白紙は埋まらない。なくなるのは決まって書かれたあとのメモ紙で、用事の方まで忘れてしまう。厄介な話だ。そしてこれまた不思議な話だが買うのを控えても集まってきてしまう。この間なんてレシートのあまりをつい貰ってきてしまった。

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