統合失調症の主人公視点

映画で何が起きているのかよくわからないまま物語が進んでいる時は大抵主人公が統合失調症や精神分裂症を引き起こしている。その視点を持ってからは何か大事なシーンを見落としたのではないかと不必要に巻き戻しをすることはなくなった。素直にもう一度見たいと思ったらまた見直して、改めて見直したいとまで思わなければ解説サイトに頼る。統合失調症にかかっている主人公の多くは物語終盤に差し掛かるまで彼/彼女の中で違和感を感じていない。辻褄は一応合わせている。だから、見る側の違和感は、ほぼほぼ監督のさじ加減で決まってくる。それは主に主人公視点の割合によるのではないか。ずっと主人公の内面に寄り添っていたら、物語の始めから精神分裂症を疑う穿った見方なんてしないから気がつくのにかなりの時間を要するだろう。正直伏線なんて後々矛盾がないように存在するだけでそれで気がつくのはよほど注意深い人間の技だ。私なんかは他人との接触でおかしな点が浮き彫りになるか、医師の診断待ちである。

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