吐き出す

思っていることは、どんな形であれ外に出したほうが体にいい。体内の水分が2週間で入れ替わるように、思考もそうであることを、日々録を書いた日と書かぬ日を比べて何となく思うようになった。思ったことがあったとして、たぶん脳内で転がしていても同じ音楽が繰り返されるみたいに同じ表現のループにしかならない。澱のように静かに溜まっていって、ふとした時にまた浮かんできては考え事の邪魔をする。だからその澱はすくい取って別の場所に移してあげる。そうして取り出されて精製されたものは日の光を浴びせたほうが少しだけきれいに見える。そう思うようになった。
そういえばそんなに話し好きでもないのに、人と話すことが減った時期は、なんとなく寝付きが悪かった。出すもの出せていなかったんだなと今にして思う。形にすることで、今思っていることは過去思っていたことにできる。そうか、twitterに毒を吐き出す人間が何でわざわざそんなことをしているのか今少しだけわかった。

11/9

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