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日本未来科学館に、プラネタリウムを観に行ったよの巻。

 2012/1/23にアップしたやつ。

 レイハラカミと云う人がいました。
 ジャンルとしては、エレクトロニカ?になるのかな? あまり詳しくないので、そのへんは知りません。
 ミュージシャンです。
 丸い、やわらかな、繊細な音色の音楽を作る人でした。
 私が彼の音楽を初めて聴いたのは“Red Curb”と云うアルバムが話題になった時で、そのアルバムを聴いて、彼の音楽のとりこになりました。
 自分の結婚式のBGMにも使ってもらいました。“UNREST”というアルバムを流してもらいました。
 何を聴こうか迷って、iPodのホイールをくるくる回していると、いつの間にか“Rei Harakami”で指が止まっていることが多かったです。
 大好きだったのです。
 そんな彼が昨年逝去されたことは、御記憶に新しい方も多いと思います。

 さて、レイハラカミさんは、お台場にある日本未来科学館で上映されたプラネタリウム作品に音楽を提供したことがあります。2005年のことです。上映作品のタイトルは「暗やみの色」。テーマは、宇宙に満ちている「人の目ではとらえられない何か」を、可視光線以外の光線や電波を使って見てみよう、と言ったものです。
 ナレーションはクラムボンの原田郁子さん。作品中に、谷川俊太郎さんの詩が引用されています。
 そのプラネタリウム作品がアンコール上映されると言うので、日本未来科学館に行ってきました。

 プラネタリウムとレイハラカミ。
 合うだろうと思ってはいたけれど、予想以上でした。
 メガスターⅡが描き出す満天の星空に抱かれ、レイハラカミの音楽につつまれ、感じたのは深い安らぎでした。温かい布団の中みたいな、人の腕の中みたいな温もり。目の前の煌めきと、シンセサイザーの音色が連れてくる陶酔。
 そして、原田郁子さんの声音と、谷川俊太郎のつむいだ言葉。
 それらが調和した、素敵な作品でした。

 車で行ったのでそこまで不便では無かったけども、天気が悪くて寒かった、そんな土曜日。お台場のショッピングモールの想像以上の廃れっぷりに世の無常をひしひしと感じたり、パスタ屋で30分くらい待たされた挙句、レシートに記された「サービス料 XXX円」の文字列に「サービスとは何ぞや」と悶々とさせられたりしつつも、一日の終わりに観ることの出来たプラネタリウムがその全てを帳消しにしてくれました。本当に良かったです。また機会が有ったら、やって欲しいです。

 日本未来科学館にあるプラネタリウムは、大平技研の「メガスターⅡ COSMO」。世界で3台目のメガスターⅡで、投影可能な星の数は560万個。まぎれもなく世界最高品質のプラネタリウムです! 川崎市の青少年科学館が持ってるメガスターⅡよりも100万個くらい多い星を投影出来るはず。また観に行きたいです!


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