エンジン・ルームへ急げ 【Miracle Fanta詩 Ⅱ 307】
場所は変わって
こちら冬籠りのクジラ号線内連絡通路
雑草魂の魔法使いたちは
ミナミの跡を追って艦内を散策していた
ズマップはやってみると言わんばかりに
無言で頷くと
彼の地形操作能力を発動してみた
今まで能力は使用不可能だったが
この後に及んで使えることが分かった
それとシスルーの千里眼能力を組み合わせて
ミナミの正確な位置を割り出すことに成功した
ライスワイフはさほど彼の言う事に
聞く耳を持たなかったが
シスルーはなんだか
笑えるような心持ちではなかった
ライスワイフはドブナガに作製してもらった
おニューの鎧を少し見せびらかした
ついでにドブナガも
自前のガトリング砲を自慢げに構えた
みんなの目の前に拡がる
迷宮のような連絡通路は
立体パズルのようにぐるんぐるん入れ替わり
やがて魔導炉室と思しき入り口が姿を現した
雑草魂の魔法使いたちは勢いよく
魔導炉室へ飛び込んだ
♦︎コマンド♦︎
・あなたは面接の直前の心持ちを想像してみる。
◀︎ 前頁◀︎
▶︎次頁 ▶︎
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?