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お薦め)「厨房の哲学者」脇屋友詞著

人生を切り開く「勇気」と「知恵」が詰まった本。

日経の新聞広告で興味を持ち、アマゾンで買い求め、一日で一気に読了しました。多くの方々にお勧めしたい一冊です。プロローグから(趣意):「クラスメートは、来月になれば新しい制服を着て高校に入学するというのに、僕は先輩のお下がりの油染みで真っ黒になった白衣を着て、朝から晩までここで(山王飯店)で鍋洗いだ。両手で抱えた大量の中華鍋は、僕の未来にかかった黒雲だった。あの日から、半世紀が過ぎた。あそこで辞めてしまっていたら、自分の人生はどうなっていただろう。そのことをときどき考える。黒雲みたいに見えた中華鍋こそ、僕の人生を切り開く鍵だった。」

奇しくも筆者とは同年齢。僕自身も貧乏のどん底から、自分の手で道を切り開いてきた。すごく共感することが多い。と同時に、この著者である脇谷友詞(わきや•ゆうじ)氏ほど、一生懸命だったかと、問われると、現在の結果に思い知らされる。

•夢が持てない時でも、目の前の出きることを一生懸命やり続けると、それが人生の扉を開く大切な鍵となる。

•いやな奴も、自己中心的で汚い生き方をする奴は沢山いるけど、誠実に一生懸命やっていれば、厳しい先輩•上司の中に、きっとあなたを認めてくれる人が出てくる。

その鍵は、「先回り」と「お役に立ちたい」との思い。

•一生懸命聞いていると、いつか自然に「兎の耳と、背中の目」を、手に入れることができる。

•失敗と、不遇こそ、学ぶチャンスだ。

これからの時代を生きる若者達に、是非読んでみて欲しい一冊である。文体も自然で、とても読みやすかった。きっとあなたも勇気が湧いてくるだろう。

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