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リトル・ルーム・ロマンス。

 「蓮くん、今日、小屋ね!」

クラスの扉が突然開いて、顔を覗かせた姫花先輩が僕にそう言って、また現れた時と同じように突然顔を引っ込めて扉をガララと閉める。

梅雨の空模様と心がリンクしたようにズーン・・・と重たい気持ちになる。

思えば、この春。
高校一年生になった僕が浮かれ気分であの部屋を覗かなければこんなことにはならなかったんだから、人生というのはどこで何がどうなるかわからないものだ。



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