![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123225059/rectangle_large_type_2_8af083b7285615e4088bec61821c3308.png?width=800)
Photo by
inagakijunya
彼女の嗜み。
高嶺の花。
マドンナ?
なんていうの、アイドルとか?
そういう存在だった。
高野優里。
彼女は、ちょっと一目置かれた存在で
クラスでも男子は彼女に話しかけるのはかなり強烈に勇気がいる。
ぼくももちろんそうだ。
彼女には話しかけることはなかなか難しい。
綺麗で、可愛くてお淑やかで。
勉強もできるし、体育はあんまりわかんないけどそれなり。
なにしろ可愛いというのがでかい。
しかもスタイルもいい。
女の子同士で話している時にはとても可愛らしい。
女子で彼女のことを悪くいうのを聞いたことがない。これは珍しいことだ。
そして、彼女の家はちょっとびっくりするくらいのお屋敷だ。
この辺の大地主というのか、なんなのかよくわからんけど
誰もがみたことのある、大きな大きなお屋敷。
つまりまあ僕達のような一般庶民からすれば、やはり高嶺の花なのだ。
そこにいるだけで満足、今日もお元気で何より。
というような存在。
まさか手を触れたり話しかけていい存在ではない。
というような感じだ。
というか、感じだった。
なぜ過去形なのかというと、
僕は今彼女の家の中にいるからだ。
ここから先は
7,900字
¥ 2,000
読んでいただきましてありがとうございます。サポート、ご支援頂きました分はありがたく次のネタ作りに役立たせていただきたいと思います。 皆様のご支援にて成り立っています。誠にありがとうございました。