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心理誘導とダブルミーニング

https://www.chunichi.co.jp/article/919310

この記事のやり取り、情報を扱う(受信&発信双方)人は須らく学んでおいたほうがいいテクニックの山です。

前提:
「一見敵対するように見せて実は雇用主をサポートする」テクニックと「無策に見せかけて心理誘導をかける」テクニックの複合です。

ポイント1:

「あれ…結局、あのフジテレビと大谷選手の仲いい、悪いみたいな話は結局どうなったんですか?」

中日スポーツ2024年6月27日WEB版より

解釈:
本筋は「プライバシー侵害に対しては報道媒体であろうとも取材を拒否する権利がある」という論点を、事実の一部だけを取りあげることで事象を矮小化させている。「仲いい」という砕けた言葉を使うことでさらに事象は小さく捉えられるようになる。

ポイント2:

谷原は「報じるのは自由ですから」と切り返し

中日スポーツ2024年6月27日WEB版より

報じるのは自由、という主語の抜けた言葉を意図的に使用することにより「フジテレビという報道媒体が、取材対象者の意思とはかかわりなく、公式な情報をもとに報じるのは自由である」という反発を招く表現+「他媒体がどのように報じるのも自由であるがそれは事実ではない可能性がありうる」と、多媒体への疑いを投げかける(投げかけが正しいかどうかは別)表現をダブルミーニングで表現。

ポイント3:

ネット上は「古市さんおぶっ込み、ナイス」「谷原さん、開き直ったな」「イイよその忖度ない姿勢」「鋭いツッコミだ」「言っちゃった」など、まさかの発言に驚き、沸いていた。

中日スポーツ2024年6月27日WEB版より

第三者の声、として取り上げることで、上記発言の裏付けをさせ受け手に疑いの気持ちを持たせないようにする技術。

…うまいよなと思います。使いたいかどうかはともかく。
私はいやだなぁ(;^_^A

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