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【生理学:立ち直り反射】ネコが好きなのです。

ネコが好きなのです。

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ネコアレルギーなのですが。



ネコが好きなのです。

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特に投げるのが好きです。



ネコが好きなのです。

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着地の際の関節の使い方が芸術的なのです。



ネコが好きなのです。

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ネコを投げては身体の使い方を趣味やスポーツに応用しています。



ところで、ネコはどうしてキレイに着地できるの?


立ち直り反射

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立ち直り反射とは姿勢反射のひとつです。ネコが空中から落ちていく際に、どんな体勢であっても頭部や体幹の姿勢を保つための運動の調節です。

この運動の調節には、それぞれ身体のどんな部位がはたらいているのでしょうか。結論としては、主に3つの受容器を駆使して姿勢を制御しています。

頭部の傾き

まず頭部の傾き具合を測っているのが「耳石器」のはたらきです。耳石器は名前のとおり耳の中にある結晶状の石で、内リンパとの動きの差異を有毛細胞が感知することで傾きを伝えています。

これにより、直線加速度を測定し、頭の傾きや位置の変化を認識しています。

そのほか、耳石器と同じ前庭器官にある半規管では、回転速度を測定し、頭の動きを認識しています。

身体の捻れ

ネコを投げると身体を大きく捻って方向転換することがあります。これは身体の捻れを筋肉にある「筋紡錘」という受容体で感知しています。

視覚の保持

視覚の保持には眼球の運動が必要です。この受容器となるのが網膜です。眼球をカメラに例えるとフィルムにあたる部分ですね。

除脳固縮

ちなみに、病気等で除脳した場合、中脳による抑制ができなくなり伸長反射が亢進します。筋の異常緊張により頚部、背、尾、四肢が伸引きってしまいます。この場合上記の立ち直り反射が効きません。

その他の姿勢反射

姿勢反射は立ち直り反射のほか、頸反射や迷路反射があります。

頸反射とは、首を捻ることにより受容器である筋紡錘が感知します。赤ちゃんのハイハイ前の予備反射である原始反射が有名です。

迷路反射とは、迷路のように複雑な器官であることからそう呼ばれており、別名前庭反射といいます。こちらは咄嗟にバランスをとるための反射で、耳石器が受容器となり頭の傾きを感知します。


国試の問題を解いてみよう

除脳動物でみられない反射はどれか。(はき第14回-46)[生理学]

  1. 立ち直り反射

  2. 交叉性伸展反射

  3. 緊張性頸反射

  4. 屈曲反射






<答え>

1.立ち直り反射


以上、やっぱりネコが好きなのです。

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