見出し画像

現スタンダードの三神ザシアンを考える

どうもです。
今回はというか、今回もかという感じなのですが、三神ザシアンについて書いていこうと思っています。今回特に考えたいのは、C以降レギュでの三神ザシアンについてです。

まずはじめに

Bマークのカードがスタン落ちする以前、自分は特性:ねがいぼしを持つジラーチとトキワの森を採用した三神ザシアンを使うことが非常に多かったです。
こちらの理由としては
・テンプレで出回っているものよりも格段にデッキが安定して回ってくれること
・デッキが安定していることによってプレイプランの方針が立てやすく、ミスが少ないこと
この2つが大きな利点と考えてよく大会で使っていました。実際このデッキタイプでチャンピオンズリーグ横浜でtop32に滑り込むことができ、今年のJCSの権利も獲得できているので、プレイヤーの技量はさておきデッキに関しての信憑性はある程度保証されているのかなと考えます。

Bマークレギュ落ちの衝撃

おそらく近いうちに落ちるとは考えていたものの、ジラーチに慣れ切っていた自分にとってこれはかなりしんどかったです。テンプレタイプのデデンネ+クロバットで回す従来のタイプを使おうとしても経験の浅さや単純に引きがあまり強くないこともあり、正直三神ザシアン以外のデッキとシーズンを走ろうかとも考えました。
しかし、"デッキ自体の安定感があまりないこと"というのは今のスタンダード環境のデッキ全てに付き纏う問題であるという結論に辿り着き、結局1番マシなのは三神ザシアンであるというのも徐々にわかってきました。

逃げ切るか捲るか

ここは人によって好みが分かれるところです。
自分が感じたメリットデメリットを箇条書きで置いておきたいと思います。

逃げ切り型(以前のジラーチ型はこのタイプ)

・メリット
→大体オルター→3枚3枚で試合を終わらせることができるので、プレイがとても楽になる。
→(上記に加えて)先にサイドを取ることで次の攻撃で勝ちという状況が生まれやすいことからリセットスタンプを打つ前に勝負をつけることができる。

・デメリット
→リセットスタンプ不採用になるパターンが多いので、事故を引いたときに巻き返しが難しくなりがち
→プランの1つ1つが太い分、その芽を摘まれると実はプレイがブレやすい

捲り型(よねたくさんとかはこのタイプ)

・メリット
→リセットスタンプ+ザマゼンタによって多少サイドを離されてもワンチャンスが生まれることがある
→リセットスタンプ単体でも相手の手札が減ることで自分のバトルポケモンが倒れずに勝てる可能性がある

・デメリット
→リセットスタンプがある分、初動にいらないカードが2枚増えていることになるので自ずと事故率は上がる
→ザマゼンタを盾に時間を稼ぐプランも最近のVmax主体のデッキはしっかり対策しているので(あなぬけのヒモのプール追加も影響)、以前よりは刺さりにくくなっている

これらのメリットデメリットを比較したとき、自分にあっているタイプはやはり逃げ切り型だと考えました。序盤に事故るとそのまま負けるという要素も、安定に寄せたデッキを組むのが得意だということもあってあまり気になるデメリットではありませんでした。

やまびこホーンの登場

逃げ切り型を作る上で課題だった"上手い人には3-3でサイドを取って勝ち"のプランを取れない可能性が高いという問題を解決してくれる革命的なカードがやまびこホーンでした。これの登場で、手札にいるクロバットやデデンネはクチートGXの特性で捕獲でき、トラッシュに行けばやまびこホーンで捕獲できると考えました。これによって苦手だった溶接工で戦うデッキに対しても無理矢理デデンネやクロバットを2回倒して勝つプランが取りやすくなってある程度事故を起こしてもなんとかなる試合も増えて行きました。

サンプルデッキレシピ
マシュマロ式C以降レギュ版

こちらはあくまでサンプルレシピですが、特徴的なカードの採用理由、特に採用を迷ったカードについて解説していこうと思います。

特徴的採用カード

ポケモン

・クチートGX 2枚

→置物を特性で捕獲することが大きな目的であり、試合中1度はほぼ間違いなく使うことになるということ、スタートしてしまった場合でももう1体で特性を使うために2枚採用しました。

・オドリドリGX 1枚

→ジラーチ型でのサイドを取るターンにジラーチを置くというプレイングを思い出し採用しました。スタンプに対してある程度強くなるので最初の3枚を取るターンにベンチに着地させたいですね。

トレーナーズ

・やまびこホーン
・グレートキャッチャー それぞれ2枚

3-3でサイドを取ること、特にデデンネGXを狙えるようにという方針からこの枚数です。1-1採用だとメインプランにはできないためここは絶対に複数枚採用すべきだと考えています。さらに複数枚採用したことによって、ジュナイパーなどの地雷デッキに対しての対応力も格段に上昇して隙のない構成に仕上がりました。

・ボスの指令 4枚

→このデッキのメインコンセプトを通すためにフル採用です。デデンネGXが入ってないようなデッキも最近増えてきているのでこのカードも枚数を削ることはあまり考えていないです。

・トキワの森 2枚

→うねりでもいいんですけど自分のやりたいことが出来ないとうねりで妨害したところで負けます。なのでトキワの森のほうが個人的には採用したいです。

特に採用を迷ったカード

・フィオネ

→一人回しのときは時々入れてます。ボスやグレートキャッチャー、あなぬけのひもに加えてこいつまであると安心感が違います。クイックボールを使う必要があることが気になるのとデッキにこれよりも優先度が低いカードが今のところないため採用出来ていません。

・2枚目のクロバットV

→これもかなり迷っている枠。2〜3ターン目以降に打つサポートは基本的にボスにしたいのでポケモンでドローしていきたいと思っているところが大きいと思います、無人にひっかからないのも高評価です。

・コロトックV

→オドリドリとかなり迷っている枠です。ミラーマッチでオドリドリの方が優れているのとコンセプト的に手札が減らないので不採用です。
結構強いんですけどね...

最後に:現行スタンで意識すること

ちょっとした愚痴みたいになっていたらすみませんと最初に謝っておきます。現行スタンに於いて、先1はサポート打てないしドローサポート削って取れるプラン増やした方がいいよねと言っている方を見かけることがあります。しかしながらこれは大きな間違いです、というか自分から必要のない負けを増やしていると考えて良いでしょう。
例えば三神ザシアンなら、炎に勝つためにとカジリガメVやヨワシを採用したり、オーロラエネルギー+ガラルサンダーVなどのギミックを入れる選択肢があったりすると思います。しかし、水ポケモンに関してはそもそも三神が攻撃できれば無くても勝てるし三神が攻撃できなければそもそもアタッカーとして機能しないので、ガラルサンダーは無理矢理グズマハラを入れるか都合よくオーロラエネルギーと引いてこなくてはいけないのです。正直僕からしたらこれらのカードはほぼ全く必要ないと思いますしデッキに入っていてもまずデッキから引いてくること自体無理だと思っています。
したがって余程自分の技術に自信がない限りは、大会で勝つことを目的としてデッキを使う場合このサポートを削るという考え方はオススメできません、むしろ取れる選択肢がある程度減ってしまっても最低限の枚数のドローサポート+デデンネクロバットは採用すべきだと思います。そうでないと事故が頻発しそもそも勝負の土俵に立つことなく負けることが増えていくと思いますので、デッキを作る際は特に意識すべきだと思います。
現行スタンはカプ・テテフGXやジラーチなどのカードをサーチしながらゲームを作るのではなく、デデンネやクロバットで引きたいものを引くという、どちらかというと以前よりは運の要素も強くなっていると感じます。そのため以前の構築よりもよりデッキの安定感に重きを置いて構築に取り組んで行きたいなと自分も考えています。
デッキを組む機会が有ればこれらのことを思い出していただければ幸いです。

今回は現行スタンでの三神ザシアンの話と最後に現行スタンでデッキを組む際に意識したいことについて書きました。長くなってしまいましたが今回はこの辺で終わりたいと思います、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?