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教師は学校をあきらめない!

 こんにちは。

 今日は、熊谷先生の『教師は学校をあきらめない』の著書を読んで、心にグサッと刺さった部分についてお話したいと思います。

 著書では、熊谷先生が学校現場で生じる様々な問題に、体当たりで向き合う様子が描かれています。

 その中で、「子どもは何のために学ぶのか」という問いが投げかけられていました。これは私自身が永遠のテーマだと感じていたのですが

 知らなかったことを追究することであり、本来はとても楽しいものです(81頁)

 というのが、熊谷先生の意見でした。

 おお~!!、これは私が大学院時代に、最初に師匠からいただいた言葉と同じではないか。私自身、仕事のための追究に追われていて、楽しんでいなかったなあ。思い出させてくれてありがとう。

 また著書の中で教師の役割として、授業では生徒の知的好奇心を刺激する以外に、いつからでも学ぶことができる「学び方」を教える必要があるという意見が述べられています。

魚を与えるのではなく、魚の獲り方を与える(88頁)

 専門書を与えるのではなく、まずは基礎知識を与え、その知識を使えるようにサポートし、実際に知識を活用している様子をじっと観察しながら、うまくいく方法を考えさせます。

 このことを1人ひとりに丁寧にしていくと、生徒が得た知識の先にある仕事を通じて、どのような生き方をしたいかを考えることができるようになるというのです。すると

 どの仕事に就くかではなく、就いた仕事先でどのように働き、他者を助け、自分が幸せになれるかが問題です(188頁)。

 なるほど。様々な教育手法がありますが、熊谷先生がドストレートに言いたいのは、個別指導(基本のドリブルフォームはこうだ)→ドリブル練習をサポート(アウトサイドも使うんや)→試合の様子を観察(なんでドリブルが通用しなかったか、その場面でドリブルが有効やったかを考えさせる)→生徒が大きくなってドリブルスクールを開講(参加者の個性を生かし、それぞれが独創性を発揮してドリブルをデザインできるようにする)→人を魅了することができるプレーヤーが増えてサッカーチームが盛り上がり、自身も社会に貢献していると感じられるようになる、という教育を目指すべきなのだと。

 まさに、教育の核心をついていると思いました。大いに参考にさせてもらいたいと思います。

では、また。


 


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