歌三線稽古日記(20230626〜)
2023年6月26日(月)〜30(金)
那覇を離れていた為、稽古せず。
ノンフィクション作家・高橋秀実の言に首肯。三線の稽古も同様。毎回「できない」に直面。其れが延々続く。恐らく「終わり」も無い。
7月1日(土)
昼間30分程稽古。「渡りざう」「安波節」「安里屋ゆんた」「秋の踊り」「てぃんさぐぬ花」。課題曲を軽く浚って後「肝がなさ節」。運指はどうにかなるか? 但し歌を乗せるのは難儀。
7月2日(日)
寝る前30分程稽古。「肝がなさ節」演奏のみ。
7月3日(月)
熱中症になりかねない暑さ。ウォーキング60分程に留める。それでも汗だくになる。余りの事に途中ポカリスエット買う。
寄宮にCo 琉球という古本屋有り。「古琉球」と掛けた店名か? 大分前からシャッター降りたままなので、ネット販売に切り替えたかと勝手に思っていたが、珍しく開店。棚は沖縄関連の書籍で埋まって居る。
ウォーキング途中で長居出来ず。目に付いた大城立裕『沖縄演劇の魅力』購入。250円かと思ったら2,500円。考えるまでもなく此の本100円玉3枚では買えぬ。沖縄タイムス社より1990年に刊行。著者略歴の箇所に住所記されている。大らかな時代也。
寝る前20分程稽古。「肝がなさ節」のみ。歌を乗せる事は出来ず。
7月4日(火)
ウォーキング30分程。
教室は今夜より中級。「肝がなさ節」「子守節」「四季口読」「鶴亀節」「童神」「遊びしょんかね節」「上り口読」「下り口読」「四ツ竹」等々、課題10数曲。是等を2か月で習得出来るか? 出来ないに決まっているではないか。
教室では順々に演奏。工工四辿るだけで精一杯。一拍づつの箇所はどうにかなるが、半拍が入ると途端に追い付けず。
7月5日(水)
ジョギング再開。1か月ぶり。スローペースで漫湖公園6km程。
遊具スペースにインド系らしき親子連れ数組。愉しげに遊んでおり微笑ましい。何故インド系と思ったかと云うと、スマートフォンからインド歌謡めいた曲が流れていた為であり、我ながらざっくりした判断(そう云えば『RRR』観たいが其の余裕無し)。
寝る前30分程稽古。「肝がなさ節」と「子守節」。YouTubeの再生速度を落とし其れに合わせ演奏。先ず「全体の感じ」掴む。明日予定の「四季口読」と「鶴亀節」の動画見てから寝る。
7月6日(木)
寝る前40分程稽古。昨夜同様、YouTubeの演奏動画をガイドラインに「四季口読」20分程「鶴亀節」20分程。
アカウント失念したが、或る青年のnoteで「The girl from Yosemiya」という楽曲を知る。唾奇という寄宮出身のラッパーが居る様である。下敷きとなるのは今年死去したアストラッド・ジルベルトの「The Girl from Ipanema」。
尚、寄宮近辺には唾奇の他にも有望株が居る。格闘家・平良達郎。今週末UFCで4回目の試合がある(勝ったそう)。
7月7日(金)
小暑。此の過酷な暑さは断じて小暑では無い。
夜、かりゆしコーヒーでCBNビール1杯。向かいに有る桜坂ブルワリー製造のクラフトビール。
帰路、与儀公園で20人程がエイサーの練習をしている。真和志青年会の面々。10分程ベンチに座して眺める。暑い中熱心に稽古を重ねているのだから、後から考えるにジュース代でも渡せば良かった。
1杯とは云えアルコールが入っていた為、ほろ酔い加減。ではあるが寝る前10分程稽古。偉い。「童神」のみ。
7月8日(土)
親族と食事。幾つか祝事があり、然し様々な事情で先延ばしになっていた。祝事故、碧にて本部牛のサーロインステーキ食す。美味。
ジョギングの話となり、1年掛けて漸く10kmまで距離を伸ばせたと云ったら「12月迄半年も有るから、だったら那覇マラソンに出れるさ〜」との返し。無理。
当人は10kmマラソンに初参加した後「フルマラソンも走ってみるか」と3か月綿密な練習プランを立て、実際に完走したと云うのだから凄い。
夕刻ジョギングしようとしたら路地裏で老人が倒れて居る。意識は有るが発話不明瞭。近隣の方が救急車を呼ぶも当人が病院行きを断る。救急隊員によれば、この老人、日中、他所でも動けなくなっていたそうである。1週間前、脳梗塞で倒れたらしいから、もしかすると自暴自棄になっており「もう生きていたくない」のかも知れぬ。
その後満湖公園でジョギング4km程。
寝る前30分程稽古。「童神」「遊びしょんかね節」。演奏のみ。歌うとなると後者は難物。
7月9日(日)
昼間、山下達郎のラジオ番組聴く。ジャニー喜多川の性加害問題に端を発する騒動について説明有り。
ビジネスパーソンとしての山下は冷静で強か、個人としての山下は不快感を隠さず。
ミュージシャンとしての山下は小杉理宇造への誠意を示し、職業作家としての山下はジャニー喜多川への恩義と敬意を語る。
此れ等が綯い交ぜとなり、矛盾が生じている感は否めない。「御縁と御恩」と云った修辞、如何にも山下らしいが、恐らく誤解を招く。
「古くからのファン」や「熱心なリスナー」は「余計な事を云う所まで含め、いつも通り、偏屈で意固地な達郎さん」と苦笑するのでは無かろうか。但しこの弁明、ファンやリスナーには辛うじて通じたとしても 社会的には通用しないと思われる。自ら火に油を注いで居る。
「ビジネスパートナー」という云い方を貫き、小杉理宇造の名を出さないのも不可解と云えば不可解。とは云え自分は其処に山下なりの「誠意」を見た訳だが。
或いは良くも悪くも「優れたプロデューサー」であった理宇造が、今尚スマイルカンパニーの社長であったなら、こうした醜悪な事態は避けられたのではないか。
人間関係は複雑怪奇。旧態依然としたしがらみは時に規範や倫理との軋轢をもたらす。
寝る前30分程稽古。「童神」「遊びしょんかね節」。演奏のみ。
今週の凡句:炎天下黒き揚羽の舞ひ狂ふ (I)
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