見出し画像

歌三線稽古日記(20240212〜)

2024年2月12日(月)
本日は振替休日。
沖縄タイムス紙面に上原正吉の訃報。つい先日、なはーと開催「ドーナツ盤からの唄声〜沖縄民謡最盛期の情熱」に出演していたのだが……。急性心筋梗塞との事。不謹慎乍ら、舞台に立った数日後に亡くなると云うのは、唄者冥利に尽きるのでは?

三線教室で御披露目の会。人前で演奏する水準では無いが、恥をかくのも大事。先日、予行演習兼ね家族の前で弾いた際、思いの外、緊張したのだったが、其の経験が生きたか、開き直った心持ちで臨む。無論、惨憺たる結果。
終了後、どっと疲れが出た為、りっかりっか湯へ。体を洗っているとサウナで人が倒れたらしく騒然。救急車で搬送された様子。

2月13日(火)
午前、火の神の御迎えヒヌカンウンケー。此のnoteを用いて、沖縄の年中行事に就いて覚え書きを記しておこうか思案中。其れとも古風に紙の手帖に纏めるか?
夜、三線教室。昨日の反省と共に、改めて課題おさらい。来月3月4日はさんしんの日。県内各地で「かぎやで風」の演奏が行われる。其れも有ってか「ちょっと練習してみるね〜?」と云われる。イントロうたもちのみ。
昨年2月、唐突に三線を買い求め、古典の先生と民謡の先生に其々基本を教わってから1年過ぎた。マトモに演奏出来る曲が一つも無い事に呆然となるが……。振り返ると此の1年、五里霧中で試行錯誤、時に迷走しつつ自分なりの見取図を作る為に必要な時間であったのであろう。今感じて居る事を記す。
一、此れ迄の経験はいったん忘れ、意識をまっさらに。
二、古典の様式性・構築性には大いに面白味を感ずるものの、鑑賞のみとす。
三、民謡は地道に基本こなすこと。課題とは別に、個人的な教本として大工哲弘『どぅしぐゎーの歌 工工四&三線勘所譜(タブ譜)付楽譜』も使用。工工四と合わせ、大工先生の模範演奏を収めたCDが付属、参考になる。
四、課題曲・定番曲とは別に、「好きな曲」も練習しよう。例えば知名定男「バイバイ沖縄」、ネーネーズ「ノー・ウーマン、ノー・クライ」(ボブ・マーリーのカバー)、大島保克「流星」等。
五、前記四と関わるが、今の自分にとって「稽古」という云い方はチト大げさ過ぎる。三線に「触る」、歌で「遊ぶ」くらいの感覚へ引き下げる(若しくは引き上げる)。


2月14日(水)
老母を歯科へ。治療は本日にて終了。の筈であったが、来週もう一度、診察を受ける事となる。その後、イオン那覇で買物。
夕刻、ジム。毎回、疲労困憊。此の疲労が体力を作っていくのであった。


2月15日(木)
老母となはーと。長山洋子と細川たかしによる「ふたりのビッグショー」。実力派二人、しかも男声女声が交互に登場し、共にサービス精神旺盛なので、全く飽きる事がない。あっという間の2時間。
長山は津軽三味線の師範免状を持ち、「じょんから女節」では師匠・澤田勝秋と兄弟子・澤田勝成を従えてド迫力の演奏。翻ってみるに、沖縄の三線を用いて、こうしたアグレッシヴなステージを見せてくれるのは、喜納昌吉&チャンプルーズくらいか。
細川は細川で、体格ふくよか、発声も強烈。その歌いぶり、比較さるべきはパキスタンの歌手ヌスラット・ファテ・アリー・ハーン辺りでは? 圧倒的だったのが「イヨマンテの夜」。アイヌ文化を下敷きに創られた楽曲だが、細川の背後に映し出される映像は、北海道や日本の枠組みを軽々飛び越え、エジプトのピラミッドやスフィンクスを通過し、気がつくと大宇宙へと飛翔。細川は東洋のサン・ラーであった。青森にある「キリストの墓」と絡め、アフロフューチャリズムならぬ演歌フューチャリズムの構築が待たれる。残念ながら公式映像では宇宙っぽさは無い。

終了後、向かいのカフェ・ゴールドダストで休憩。夕食は某鮨屋へ。寿司職人、陽気なのは良いが、其れにしても喋ること喋ること。チト喋り過ぎ。


2月16日(金)
老母を眼科へ。月一の定期検診。普段は空いているが、今日は大分混み合って居り、診察まで時間を要す。その間、待合室で外間守善『沖縄の言葉と歴史』読む。
終了後、デパートリウボウ。遅めの昼食及び買物。その後サンエーでも買物。
日経平均株価38,800円台。実体経済への影響は如何許り? バブル期を思わせるニュースを横目に確定申告の準備進める。嗚呼、実入りの少なさよ。春なのにため息またひとつ。


2月17日(土)
昨日に続き、確定申告の準備。自民党の裏金問題のニュースを見聞きする度、チマチマと経費を計算するのが阿呆らしくなってきますナ。国税庁よ、裏金議員への税務調査は行わない積もりか。
本日は亡父の月命日。仏前に供え物。そういえば、亡父も生前、税制に対してブツブツ文句を云っていた。だからと云って脱税する訳ではなく、文句は文句、納税は納税と切り分けて居たものだが、云う迄もなく、其れは当たり前の話である。稀に勘違いする輩が居り、節税と称し、脱税を実践もしくは指南する連中もチラホラ。更に其れを己の賢さの如く吹聴するのは笑止。賢しらである。


2月18日(日)
週に一度の掃除、シーツ交換等。老母は軽い咳喘息を患っており黴や埃は厳禁。
夕刻、りっかりっか湯。その帰り、気分転換。桜坂劇場で数十年前の古い映画観る。昔の作品は90分だとか100分だとか上映時間短く、無駄なショットが無い。 (I)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?