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歌三線彼岸日記(20230918〜)

2023年9月18日(月)
粗大ごみ4点。もやすごみも3袋あり、ごみ出しだけで20分。朝から汗だく。
本日は敬老の日。総務省の人口推計に依れば65歳以上の高齢者は3623万人。総人口に占める割合は29.1%。此れは世界トップの数字であるらしい。その内80歳以上は1259万人。割合は10.1%。10人に1人が80歳以上。
沖縄県に於いてはしまくとぅばの日でもあるが、其の殆どは高齢者故、沖縄語話者は年々減っている。無論、自分も喋れず。尚、自分は「しまくとぅば」より「うちなーぐち」という云い方に馴染みが有る。此の感覚は本島で生まれ育った所為。

奥武山公園をジョギング+ウォーキング。6km程度。10月に入り暑さが和らいだら再びアプリでペース設定せねば。
寝る前30分程稽古。今月から教室は休み、運指からやり直し。教則本は目取真永一・糸数正男・佐久川政要『手習い 沖縄の三線』。今週は第三課。以前ブックオフで偶々見つけた私家本であるが、非常に良く出来ている。此処まで痒い処に手が届く物は見た事が無い。

9月19日(火)
昨夜、地震があり吃驚。那覇で震度2との事。
ニトリとホームセンターさくもとを回り、収納用品等購入。亡父の遺品整理含め、細々と片付けをしている。7月、8月は猛暑続きの上、颱風が直撃したり旧盆が有ったりで、気力が湧かなかった。
マックスバリュ内の花屋で小振りのブーケ作ってもらう。敬老の日、孫連中からの電話やLINEが全く無く、老母が気落ちしていた為。切り花を見て、少しは気が晴れた様子。
孫連中からすると、忙しいから(又は疲れたから)明日でいいや、と云う事なのであろう。実際、今日になって彼方此方から連絡が有った様。若さとは時に残酷である。
NHKでうちなーぐちに翻訳された論文のニュース流れる。沖縄科学技術大学院大学(OIST)の試み。研究内容も興味深い。


9月20日(水)
彼岸の入り。果物や菓子等、供え物の買い出しで、老母とデパートリウボウやサンエー回る。
デパートリウボウでは北海道物産展が開催されており、「市場めし 兆」の三色弁当購入。カニ、ウニ、イクラが盛られている。夕食用。
奥武山公園をジョギング+ウォーキング7.5km。途中で疲れてベンチで寝転がっていたら管理事務所の職員に「大丈夫ですか」と声掛けされる。熱中症と疑われたのであろう。
オリックス優勝。パリーグ3連覇。中嶋聡は名監督なのかも知れぬ。エース山本由伸はMLBから熱視線を集めているそう。
エンゼルスの大谷翔平は右肘を手術。ブルージェイズの菊池雄星は10勝目。

そう云えば昨日はさくもとでちんだみ(調弦)用のクリップチューナーも購入したのであった。今迄アプリを利用していたのである。三線用スタンドも欲しいが、そう思い乍ら半年過ぎた。

9月21日(木)
個人情報保護委員会がデジタル庁に対し行政指導。職員も足りておらず、システム構築もお粗末との印象。10年後も状況は変わらずであろう。
何故そう思うか。自分はインターネット縄文人である。あれは2000年代の事。当時の森喜朗首相の「イット革命」と云う迷言や、100億円以上の税金を投じた「インターネット博覧会」というゴミの様な企画と共に覚えているのだが、「e-Japan」と云う、今となっては悪い冗談にしか思えない構想が有ったのである。勿論、頓挫した。
タウンプラザかねひでで注文していた重箱料理を受け取り、果物や菓子と共にとーとーめー(位牌)に供える。
重箱料理ではあるが、オードブル用のプラスチック製プレートに盛られており(当地ではオードブルも大層人気である)、こうした折衷ぶりは沖縄のチャンプルー精神をよく表していると感ずる。

9月22日(金)
夜、某店で沖縄そば食すも、此れが不味い。大変に不味い。数週間前も某所の酷いそばに憤慨したばかり。おまけにどちらも観光客がそこそこ訪れている様子で、恐ろしい事である。前田敦子に倣って云うなら「○○や××の事は嫌いになっても、沖縄そばの事は嫌いにならないでください」。

9月23日(土)
朝から識名霊園。老母、弟と共に母方の墓へ。昨年の彼岸以来だから1年ぶりか。台風の影響で水やゴミが溜まっているのではと懸念していたが、思った程、荒れておらず安堵。とは云え墓掃除には体力を要したが。
隣地の草木も伸び放題。こちらへ侵食しているものを刈り取り、除草剤を撒く。打ち棄てられた様子から、訪れる者は既に居ないのかも知れないと思う。母方の墓にしても継承者は老母のみであり(老母の兄弟姉妹は沖縄戦で全員亡くなった)、10年以内に永代供養する事になるであろう。

夕方、壺屋の「宮古そば 製麺所 SAIGA」で三枚肉そば。通りがかる度、気になっていた店で、此処は大当たりであった。美味。2年程前に開店したそうである。
その後「ローズルーム」で休憩。此のジャズ喫茶は1974年から営業しており、と云う事は来年で50周年か。今も大学生くらいの若者が出入りしており、客が世代交代している点でも感心。

9月24日(日)
先日、県外の知人からうちなーぐちについて訊ねられた。フィンガー5「沖縄へ帰ろう」の間奏で何を云っているのか分からん箇所がある、子供の頃から気になっているが、アレは一体どう云う意味なのか、と。

此れは全く知らなかった。本邦にもこんなファンキーな曲が書けるソングライターやアレンジャーが居たのか。と思ったものの、ジャクソン5 "Goin' Back to Okinawa"のカヴァーであった。

フィンガー5の面々が口早に捲し立てるフレーズを聴き取ってみたのが以下。ナンセンスな掛け合いはパーティラップの如し。

[うちなーぐち]
いったー あんまー まーかいがー
うまぬ くすー ひーりーがー
いったー あんまー てんぶすやさ
やーん まじゅーん てんぶすやさ
わんにん まじゅーん てんぶやさ
わんにん いなぐん てんぶすやさ
わったー ねーねー ちゅらかーぎー
フィンガー5 てんぶすやさ

[日本語訳]
おまえらの母ちゃん、どこ行ってるのか?
馬のクソ拾ってるよ!
おまえらの母ちゃんデベソ!
おまえもおんなじデベソだろ!
おれもおんなじデベソだよ!
おれの彼女もデベソ!
うちらの姉ちゃん美人だよ!
フィンガー5もデベソ!

フィンガー5「沖縄へ帰ろう」」


今週の凡句 霊園の榕樹(がじゅまる)斃れ夢現 (I)

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