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歌三線稽古日記(20230515〜)

2023年5月15日(月)
漫湖公園をジョギング8.5km。
時間が無く稽古15分ほど。「安波節」と「秋の踊り」をざっとおさらいしてから寝る。ひとまずこの2曲をこなせるようになりたいものである。

今日は沖縄県が日本国に「復帰」した日。51年目。あのころ日本の青年たち、沖縄の青年たちは「沖縄を返せ」と歌ったらしい。大分前に坂本龍一が「沖縄を返せなんて図々しい。沖縄へ返せでしょう」というようなことを言っていた。日本に沖縄を返せではなく、沖縄へ沖縄を返せという意味。

「沖縄へ返せ」と歌う大工哲弘。


こちらは沖縄歴史倶楽部チャンネルの「沖縄復帰と音楽(1)《沖縄を返せ》を歌った頃」。このなかで「ある民謡歌手」と言われているのは大工哲弘のことか。1994年リリースの『ウチナージンタ』はポピュラー音楽史に残る大傑作。このアルバムに「沖縄を返せ」が収録されている。



5月16日(火)
教室で1時間ほど稽古。「渡りざう」は工工四を見なくてもなんとか弾けるようになった。あくまでも、なんとか弾けるというレベルだが。

目を閉じて一音ずつ確かめながら稽古していたら、目を開けると脇に先生が立っており、びびる。七と尺の音がどちらも外れていると指摘される。そこは自分でも不正確だと感じていた。先週つくった凡句〝女弦の響濁りし立夏なり〟は、七の音をうまく鳴らせないことがモチーフ。

5月17日(水)
気分が乗らないまま、寝る前30分ほど稽古。「渡りざう」と「安波節」。今夜は歌うのはやめ。一音ずつ確かめながら弾く。「一曲ずつていねいに」から「一音ずつていねいに」に進化していて、我ながら感心感心。

5月18日(木)
昼過ぎ、雷鳴と豪雨で立往生。今日から梅雨入り。一年で最も嫌な季節がやってきた。

夜、テンブスホールの木曜芸能公演「奏琉 テンブス公演 volume.2」。奏琉は古典音楽の大城貴幸と箏曲の池間北斗が、古典をベースに創作曲や現代曲を演奏するユニット。ブルース風味にアレンジされた「西武門節(にしんじょうぶし)」や、一部うちなーぐちの歌詞をつけた「テネシーワルツ」がすばらしい。

寝る前に45分ほど稽古。。「渡りざう」「安波節」「安里屋ゆんた」。

5月19日(金)
満湖公園をジョギング10km。6月末に設定していた目標距離を、前倒しで達成。超スローペースで、途中、休んだりもしているが。今後は10kmをキープしつつ、ペースアップに励もう。ちなみに利用しているのはアシックスのアプリ「Runkeeper」。

昨日、公演前に琉球楽器またよしで新しいバチを購入。演奏技術が低すぎるのは脇においといて、これまでの耐えがたい音はだいぶ解消された。また、かなり弾きやすくなった。バチひとつでこんなに変わるのかと驚く。先日、先生が使っているバチを見せてもらいながら、いろいろ尋ねたのだが、その成果あり。

5月20日(土)
旧暦4月1日(ちーたち)。母親が火の神(ひぬかん)と仏壇にうぶく(ご飯)うさぎーん(供える)。

所用のついで、ジュンク堂に立ち寄り、新里光雄『琉球古典音楽への誘い 琉歌出典「野村流工工四」上・中・下100曲節』注文。午前中、hontoで検索したら在庫ありだったのに、どなたかが買っていったようだ。

ジュンク堂2階の沖縄本コーナーは1階に移るとのこと。店頭に並ぶ本の数は少なくなりそうである。床面積あたりの売上がよろしくなかったのだろうか。まあコーナー自体が無くなるわけではない。

用事を済ませた後、カラカラとちぶぐゎ~で一杯。泡盛はおもろ(43度、10年古酒)、つまみは島タコとシチューマチの刺身。美味い。

寝る前に稽古するつもりだったが、親族と長電話。事件性の疑われる事案に身内が関与しているようで困ったものである。うちなーノワール。

5月21日(日)
寝る前に30分ほど稽古。工工四を見ずに「安波節」演奏。ゆっくりではあるが、なんとか弾けるようになる。ようやく音と指が連動し始めた感あり。ただし歌はこれから合わせる。

「安波節」については、全体の流れはリュウカツチュウの演奏を、細部の注意点は胴巻屋テーゲーチャンネルの解説を参考にしている。


今週の凡句: 迅雷や小満芒種(すーまんぼーす)告げ来る (I)

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