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歌三線稽古日記(20231120〜)

2023年11月20日(月)
老母と買物。リウボウ、サンエー回る。
奥武山公園をウォーキング+ジョギング8.5km。沖宮のクリスマスソング流れて居らず。先週のアレは一体全体何であったか。
晩飯にゆし豆腐。当家の定番は永吉豆腐加工所の物。スーパーでは直ぐ売り切れてしまう。繁多川豆腐でよく見聞きするのは長堂豆腐店だが、食した事無し。


11月21日(火)
老母、嘗ての同僚に誕生祝いで御馳走して貰うとの事。半世紀以上も前からの付き合い。仲良き事は美しき哉。新装開店したオリオンホテル那覇へ送る。四川飯店で中国料理食べたそう。
ジュンク堂で輪島祐介『昭和ブギウギ 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲』購入。朝ドラ『ブギウギ』勉強用も兼ねて。最近服部良一の編集盤『ぼくの音楽人生』聴いて居るが、此の3枚組CD、発売は1988年。同名の自伝も最近復刊された。因みに自分が尊敬する本邦の作曲家は服部良一、武満徹、細野晴臣。

りっかりっか湯でサウナ後、三線教室で90分程稽古。前は古典音楽の先生、今は民謡の先生に教わって居る。古典と民謡、中身も違えば指導も違う。古典の先生は工工四の読み方から始まったが、民謡の先生は指で覚えよ耳で覚えよ。初心者が三線に貼る勘所シールも不要との立場。勿論、先生方の資質や方向性も有ろう。
所で、稽古向かう途中、市場でスカウトに遭遇。
にーさん、それ三線? うちで歌わんね?
あい、ねーさん、ボクはこう見えて、1曲1万円よ!
はっさ! タダで歌いなさい!
冗句は兎も角、聞けば来月、壺屋児童館辺りで手弁当のイベント催すと云う。此のはーめー、路上のプロデューサーで有った。

就寝前、地域一帯に異様なサイレン。何事かと思ったが、Jアラート(全国瞬時警報システム)。朝日新聞に因ると「北朝鮮は21日、「衛星ロケット」を22日午前0時~12月1日午前0時の間に打ち上げると日本の海上保安庁に通知していた」。傍迷惑なり。


11月22日(水)
老母が庭の草木を全て抜き、スーパーで買った白ネギを一本だけ植える、と云う夢を見た。夢の素材と成ったのは、昨日よへな種苗店の前を通った際、チラリと種やら球根やらを目にした記憶か。フロイト先生、如何?
二十四節気の小雪。那覇は朝から快晴、雲一つ無い蒼穹。日本国語大辞典に因れば「陰暦一〇月頃の春のような天気」を小春日和と呼ぶ。小雪も小春日和も冬の季語だが、此れは主に本州での話であろう。沖縄では「夏小」「小夏」が一般的である。と云うのはウソで殆ど耳にしない。文語として生き長らえるか。

例年十一月は、中旬ころ再び暑さがもどることがあって夏のようになる。(中略)この時の南風を「種子取南風タニドリバイ」という。また別の季節用語として沖縄本島では「十月夏小ナチグヮ」、宮古で「十月夏がま」などと呼んでいる。

伊志嶺安進『沖縄気象歳時記』(ひるぎ社)

台風を除けば、沖縄の秋は11月上旬頃まで晴れる日が比較的多く、気温は依然高いものの湿度が下がるため、夏に比べると過ごしやすい日が多くなります。本土では秋の温かい日和を「小春日和」と呼びますが、沖縄では最高気温が30℃を超えることもあり、それを「小夏日和」と呼ぶことがあります。

沖縄気象台「沖縄県の気候」

沖縄タイムスに因れば「豊見城市与根の通称「三角池」では、越冬で絶滅危惧種のクロツラヘラサギ十数羽が飛来している」。森昌子に「越冬つばめ」と云う名曲有るが、此れが「越冬へらさぎ」だと流行歌として詩情に欠ける。


11月23日(木)
勤労感謝の日。
老母と共に「石川さゆりコンサート 4人の音楽仲間と」へ。第一部は紅蓮の焔を思わせる赤いドレス、第二部は凍てつく流氷の様な白い着物。どちらの衣装も目に彩なり。演奏はギター(千代正行)、ヴァイオリン(雨宮麻未子)、チェロ(関口将史)、ピアノ(松田真人)。歌と器楽のアンサンブル堪能。
何だかんだで矢張り「津軽海峡・冬景色」と「天城越え」は完成度高し。とは云え、夏日の沖縄で聴く前者は違和感が有る。後者はノワール演歌。共に作り事の世界を作り事として愉しむ。
終演後カフェ・ゴールドダストにて休憩。夜はバーに替わり、名称もバー・ゴールドダストと成る。カウンターの造りや酒瓶等で判断するに極めてオーセンティック。一方で泡盛使ったカクテルにも注力しているそう。その後タクシー飛ばし、おもろまち「彦」で握り鮨。久々に旨い鮨を堪能。スシローの100万倍旨い。
以上を以て老母の誕生祝いとする。


11月24日(金)
老母を眼科へ連れて行き、その後リウボウストア、サンエーで買物。
奥武山公園をウォーキング+ジョギング8.6km。風が強く半袖だと肌寒し。
昨日石川さゆり「天城越え」聴きながら、此の曲、確か同名映画の主題歌で、主演は小柳ルミ子であったなあ、非常に妖艶であったなあ、と懐かしんだものの、検索したら全く違って居た。ルミ子を堪能出来るのは『白蛇抄』。


11月25日(土)
夜、桜坂劇場で『夢幻琉球・つるヘンリー』。此の映画が劇場でかかるとなると必ずや駆けつけねばならぬ。監督高嶺剛、主演大城美佐子、公開1999年。
基隆で歌う「蘇州夜曲」の場面、何度観ても頭クラクラ。服部良一のメロディに乗せ、金門王と李炳輝は台湾語、大城美佐子はうちなーぐちで其々歌う。息子役の宮城勝馬も銀幕映え。
上映後、高嶺監督と親泊仲真登壇。親泊は建築家だが、重要な役で出演している為、肩書きが俳優となっており可笑しい。
尚、今週から来週にかけて「第1回 Cinema at Sea 沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバル」開催。其の一環で高嶺作品が上映される事となった。


11月26日(日)
掃除や片付けに終始。
山下達郎のラジオ番組聴きながら寝落ち。日曜午後はかくあるべし。

今週の凡句 篦鷺へらさぎ蒼穹おおぞらわたり小夏日か  (I)


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