赤い実調査隊!
「お母さん、ちょっと赤い実を見て欲しいんよ」
ある日息子が言いだした。
どうも通学路に赤い実がなっているらしく。それが食べられるものかどうかを私に見て欲しいらしい。
私が小学生だった時、「下校中に野イチゴを食べてたんだよね」という話をしたことがあるので。息子も「そういうことをやりたい!」と思ったのだろう。
見つけてすぐ口に入れず、わかりそうな人に見てもらおうとは素晴らしい。せっかく話をもってきてくれたのである。私もなるべく応えたいと思う。
件の赤い実は、小学校のすぐ近く。普段私が迎えに行って合流する場所よりもかなり小学校寄りの場所にあるらしい。ならば私が小学校まで迎えに行って、一緒に実を見ようではないか。
というわけで当日。早めに家を出て小学校に向かう…予定が何やかんやいつもと同じくらいの時間になってしまって、ダッシュで小学校に向かった。いつもよりも向こうまで行かないといけないのに、同じ時間に出たのでは間に合わない。
幸い、そんなに息子を待たせることはなかったもよう。早速実のところに案内してもらった。本当に学校の近くだった。
「ここだよ」
と言われた場所には、想像以上に沢山の赤い実。いやしかしこれは。
「うーん。残念。ヘビイチゴだねぇ」
「食べられない?」
「毒はないらしいけど、美味しくはないらしいよ。お母さんは食べたことないね」
「そっかぁ」
私もものすごく詳しいわけではないので、違うかもしれないけれども。少なくともこの実の感じは、私が食べていた野イチゴではなく、ヘビイチゴと呼んでいたものにかなり近い。おそらくヘビイチゴだろうと思う。
何と言うかヘビイチゴって、つるっとした表面からプツプツが出てきている感じなのだよなぁ。私が食べていた野イチゴはフランボワーズ(ラズベリーとどちらが一般的な名称なんだろうか…)に似ていて、もっと奥の方からプツプツしているのである。
結局実を取ることはなく、そのまま2人でてくてく帰った。以前私の通学路で見つけた野イチゴの花は、もう実をつけていたりするのだろうか。今度実家に行った時に見に行ってみてもいいかもしれない。息子と一緒に食べてみたいのだよな。
赤い実調査隊の旅は続くのであーる。
ではまた明日。