フランクフルト
朝食にウインナーを出した。
すると「串が欲しい」と言う息子。
最初に思ったのは、「えぇ?」だった。やりたいことの予想はつくけれど。朝のこの忙しい時間に遊ばないで欲しいと思う。普通にサッと食べてサッと用意をして欲しい。
でもなぁ、とその次に思う。息子は何か「楽しいこと」を見つけたのである。その「楽しいこと」はおそらく、思いついたその勢いでやるのがたぶん一番楽しい。息子は「やりたい」と思った。だから行動した。その選択を頭ごなしに否定する権利が、果たして私にあるのだろうか。串を出すのだって、そんな、何秒かの話でしょう?
結局串を出してみた。すると息子はお礼を言って、案の定ウインナーを串に刺した。そして冷蔵庫からケチャップを持ってきて、かけて食べていた。フランクフルトっぽく食べられて満足なもよう。
それだけのことだからそんなに時間がかかることもなく。普通に食べて普通に用意して、普通に家を出ることができた。
今回はこの選択で良かったんじゃないかなぁと思う。
おそらく私が子どもの頃なら「串が欲しい」と言ったって確実に「駄目」だと言われただろうし。我が家とて、今回はOKしたけど、似たような場面で「駄目」って言ったことは何回もあるのだと思う。
でもよく考えたら、実はそんなに大したことじゃなくて。全然駄目じゃなくて実現できて。むしろ楽しくなれるような選択肢もあるのかも。
そんなことを何となく思った朝だった。
ところでウインナーとフランクフルトの違いは太さらしいので、元がウインナーならこういう食べ方をしたってウインナーでしかないのだろうけど。
でも串に刺さってるのって、何か「フランクフルト」という気がする。
イメージでふんわり思ってやっていること、きっと沢山あるんだろうな。
ではまた明日。