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コズエの鬼ゴリ絵本日記

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出逢った絵本の考察や感想をここに書きためています。(鬼ゴリ:動詞。鬼のようにゴリゴリと書く、の意。いまだ鬼はあらわれておりません)
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#宮沢賢治

絵本日記DAY29『宮沢賢治 雪わたり』/こんなおもしろい日がまたとあるでしょうか

みなさまこんにちは。師もばたばたと走る12月、いかがお過ごしでしょうか。 私はこの年の瀬に、引っ越しをしました。主宰している「絵本研究室」のアトリエ兼手がけているZINEの編集部アジトとして使えるように。 いずれ、とはぼんやり思っていましたが、先月の新月あたりからするすると事が動きました。 そしてこの部屋をお借りした日とほぼおなじくらい、なにもここまでぴったりじゃなくても、というくらいのタイミングでどかっと雪が降りました。20センチくらいかな。そんなに新しくはない部屋なので、

絵本日記DAY22「なめとこ山の熊」/登場人物の眼、について

あけましておめでとうございます。鬼のようにゴリゴリと絵本日記を更新する、というコンセプトのこのマガジンも、3年目に突入しました。未だ、鬼は現われておりません。どうせ来てくれるのなら鬼よりも福の神のほうがもちろんいいのだけど、今年は(こそ)、心を鬼にしてたくさん更新してまいります。と、ここに誓って2022年の絵本日記をはじめたいと思います。 1、宮沢賢治と猟師について 今日の絵本は、宮沢賢治作「なめとこ山の熊」です。岩手県民として、宮沢賢治の話を知らないのは恥ずべきことだ、