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8 Kawasaki GPZ250Rを駆る・その2

 案外充分な性能です。

 130〜40Kgの車重に43馬力。リッター172馬力です。載せるのは60kgの人間一人。もう充分です。
 峠道を幼馴染みのCB750について行くときはタコメーター常に12000回転以上でした。非力な単車で限定解除を追いかけ回す、どこかの漫画の主人公になった気分です。完全に自己満足ですけど。

 仲間もできました

 類は友を呼ぶ、じゃないけれど今まで顔見知り程度の人がバイクを乗っているとわかると自然と行き来するようになりました。オートバイって孤独なイメージがありましたけど仲間ができるのですね。

   Kawasaki KR250

 家でゴロゴロしていると遠くからパンパンと2サイクルの音が聞こえてきます。GPZ250Rとほぼ同じ時期にリリースされたT君のKawasaki  KR250です。昼夜かまわずウチに予告なく表れますが音でわかりました。
 KRはタンデムツインという独特のエンジンレイアウトです。やはりKawasakiのクォーターらしくマイナーな存在になってしまいました。
 彼とはあちこち走りに行きましたね。やはりカブった時のため予備プラグを常備していました。
 少々面倒なバイクが今となっては可愛いのです。

 YAMAHA FZ400R

 住宅街の我が家の前を常に全開で走るバイクが2台ありました。

 一台はHONDA VF400F 。シャープなデザインでいつも見るたびに綺麗だなって思っていました。HONDAの中ではCBXの方が好きでした。しかしその人が乗るVFに限っては今でも一度は乗ってみたかったと思っています。

 もう一台は近所のJ先輩が乗るYAMAHA FZ400Rです。ヤマハっていうと2サイクルのイメージがどうしても強いのですが、FZの純正集合管の音が好きでしたね。
 J先輩とはいっしょに走ったことはないのですが、よく自宅の前で整備したり磨いたりしていて、僕はそれを眺めているのが好きでした。いつも缶コーヒー奢ってくれてご馳走になりました(笑)。

 HONDA CBX400F

 真打登場ですね。知り合いだけで4人いました。
 O先輩と峠に走りに行った時の話です。何本か走って僕はもういいや、と傍に停めて休憩タイムとしました。先輩は物足りなかったみたいでまた一人で出て行きました。
 その後10分経っても20分経っても帰ってきません。嫌な予感は当たってしまい、車両と身体に大きなダメージを負って帰ってきました。何とか自走できたので先輩宅まで行き車庫の奥に隠すように駐車しました。隠したってすぐバレますよね。
懲りずにその後も峠に行っていたみたいですけど。

 CBXとの走りはいろいろとエピソードがあり書き切れませんので、あらためて場をお借りしようと思います。

 GPZ250R・・・8年乗りました。

 GPZ250Rは結局8年乗りました。
 メンテナンスはマメに行っており、絶好調でしたが手離すこととなりました。売却は考えてなく名義変更をやってもらうことを条件に職場の先輩の弟さんに譲ることにしました。

 譲渡する場所は休日の職場の駐車場。自分以外の人がこのバイクを跨るのを見るのが淋しくて、引き渡すのではなくその場に置いてその後取りに来てもらいました。
 そこからは5kmの道のりをヘルメットとグローブを抱えて歩いて帰りました。
 ちょっと泣いちゃいましたね。




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