国立映画アーカイブの企画、時間差で公開してみます。

画像1 去年のことになるけれど京橋駅近くの国立映画アーカイブで「SCREENを飾ったハリウッド・スターたち」を見たよ。雑誌「SCREEN」創刊70周年記念だって。歴史を感じる。そもそも、この雑誌を持って微笑んでいる男は、クリント・イーストウッド。今はもう90歳超え。本当に若い。そうして今や俳優と言うより、監督の印象が強い。
画像2 中に入ると最初に目につくのは、歴代スターの写真の展示。トム・ハンクス、ハリソン・フォード、ポール・ニューマン。色々な時代からピックアップされてるようだけど、選ぶのは相当に大変だったと思われる。レオナルド・ディカプリオが若い、かわいい。「タイタニック」あたり? どの時代の写真を選ぶかも、相当に悩んだに違いない。それは、その人の全盛期ですよ、と暗に言ってしまう恐れもあるし。年配の時期の写真が飾られてる人は、良い年の取り方をしてるってことかな?
画像3 このお二方を、いつまでも隣同士にしておくのは、どうですか? 最近のニコール・キッドマンは、本当に迫真の演技で、美しいだけの女優ではないな、と思わせてくれる。トム・クルーズだって、この年でまだまだアクションを自分でやっちゃうのは天晴だもの。まさか、「トップガン」をまたやってくれるとは、同世代としてはまだまだ行けるじゃないのーと思わせてくれて、大感謝! 二人それぞれの道を歩んでいて、どちらも現役ですてき。
画像4 ロバート・デ・ニーロ…若い。「タクシー・ドライバー」の時より、体重が増加して「レイジングブル」で、最初の「デ・ニーロアプローチ」を行った時の来日写真とのこと。何回も太ったり痩せたり。色々名作もあるけど、「ケープ・フィアー」の彼は、本気で怖い! 車の下からニョキっと顔を出すシーンは、今思い出しても震えが来るほど。
画像5 おっっ、若いと言うより、もはやちっちゃい! クリスチャン・べ―ル。「太陽の帝国」で、ちょこちょこ日本兵の間を走り回ってたあの子が、今は立派に…。ちょっと親戚のおばちゃんみたいな気になっちゃう。彼に関しては。そうしてありがちな、子役から大人の世界に入ったために、業界舐めちゃってちょっとやんちゃしちゃっていたのも、今となってはかわいい。そこを通り過ぎて、ちゃんと現役なのは、立ち直ったってことだものね。
画像6 サインがあるから、特別枠でショーケース入りのジョニー・デップ。やっぱり若いな~。「シザー・ハンズ」で大好きになったけれど、ジャック・スパロウをやった影響で、ちゃらちゃらした奴・・・と思っている人がいるので、その度に「ギルバート・グレイプ」の話をしたりして庇ってた私。でも「MINAMATA」で見直した人も多いらしい。逆にジャック・スパロウごときがユージン・スミスだと?? みたいに思った人もいるけれど。とりあえず今は元妻との裁判も決着したので、仕切り直しをしてほしい。次回作楽しみにしてるね。
画像7 大好きなヘレナ・ボナム・カーターです。「眺めのいい部屋」のかわいさは、特別。その後、いかにもイギリスって感じの「ハワーズエンド」や「鳩の翼」などに出ていたと思ったら、ティム・バートンと結婚して、怪演するようになっちゃった。顔に色々塗ったりしてね。でも、かわいさはそれでも滲み出てしまうので、さすがの女優さん。今も大好きです。
画像8 あ、ビリー・ワイルダー! 彼のほろりとさせるコメディが大好き! 特に「アパートの鍵貸します」はDVDを持っていてクリスマスシーズンに何度も観てます。コメディなのに、いつも泣いちゃう。それは、若きシャーリー・マクレーンがあまりにも健気で、彼女をケアするジャック・レモンがかいがいしくて、そこが涙を誘うゆえん。ビリー・ワイルダーさん、そんな作品を作ってくれてありがとう!あ、でも社会派の「失われた週末」や「第十七捕虜収容所」も好きですよ。
画像9 そして、ジャック・レモン。素の時も、こんなにひょうきん? いや、取材なんだから素じゃないか・・・。とにかく、ビリー・ワイルダーと組んだ「アパートの鍵貸します」「あなただけ今晩は」「お熱いのがお好き」などは、彼の本領発揮。飄々としたとこが、なんとも言えない。マストロヤンニに押されてしまい、たじたじとなる友情物語の「マカロニ」も捨てがたいなー。全然関係ないけど、その昔中野に「アパート・・・」の彼の役名である「C.Cバクスター」という名前のBARがあったけど、今はもうなくなっちゃったみたい。残念。
画像10 時は、1964年。最初の東京オリンピックが開催された年。クラウディア・カルデナーレが、国立競技場に? 聖火台と一緒に写ったりして、なんとも貴重な写真。他にも興味深い写真がたくさんあったよ。国立映画アーカイブ、初めて訪れた場所だけど、とても楽しかった。映画好きには、たまらない都会の穴場的スポットね。聖地とも言える。また、行かせてね。

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