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東品川海上公園の屋上庭園は、ここ日本? と思うほどに「ガーデン」ぽい。

 季節ごとに楽しみな、東品川海上公園。とりわけポンプ場の屋上にある庭園は、エレベーターを使って昇って行くんだけど、扉が開いた途端に広がる風景が、いつもアメイジング! いきなりどこか外国、とりわけイギリスのおうちのバックヤードにお邪魔しちゃったような景色が広がるよ。

 いつ行っても人影まばらで、今回のお散歩も春独り占め、という感じでした。とにかく色の配分が、美しい。同系色を集めて植えられているけれど、よく見ると全然違う種類の花々だったりして、結構ダイナミックな構想です。

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 こんなふうに、色々な花が混在してるのに全体的にはしっとりとまとまっていて、ガーデナーの腕とセンスを感じます。

 下草の類もバランス良く配置されていて、これが全部花で埋め尽くされていたら、「お腹いっぱい」状態になるはずだから、本当にちょうど良い感じ。

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 こうやって引いて撮影するとなおさらに色別にコーナーを演出してるのがわかるよね。一番手前が、私の好きなタイプの赤です。すでに5,6種類の花が植えられてるのが見てとれるけど、頭の中で満開時を描きながら植える作業は、キャンバスに絵を描くのと同じ気持ちじゃないかな。絵画と違って、そこに「自然」という協力者、または妨害者が常にいるわけだから、きれいに咲いた時の喜びは、またひとしおだと思う。

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 あ、ここは色が違う、と一瞬思ったけど、よく見るとチューリップは薄い紫系。満開になると、もっと紫が濃くなるのかも。シックな感じのエリア。場所によって、全然表情が違うから自然と何度も立ち止まって、眺めちゃう。

そうは言っても、私はとりたてて花好きの方ではないの。花の名前もよく知らないし、日常的に花を買ったりもしない。だけど、花好きのお友達のお庭を定期的に見せてもらったり、ここのガーデンを訪れたりしているうちに、詳しく知らなくても、楽しめばいいやって気持ちになってきた。

 お友達も、この庭園も季節ごとに全植え替えをしてるから、前回と全く違う! ってこともよくあって、それがもう楽しみで。その苦労話も色々聞いたりするのも興味深い。次の季節をきれいに彩ろうと思ったら、ずっと前から種を採取し、苗を育て様々なケアをして時を過ごすんだよね。その時間こそ大切な準備の時。なんだか、人生そのものみたいだな、と思う。

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 最後にご紹介するのは、「ミッフィーちゃんトピアリーお休み中の図」。公園内にはミッフィーちゃんの遊具だとか色々あって、このトピアリーは入口の所で迎えてくれるランドマーク的な存在。今回何体かあることを知った。だって、この日も青々としたミッフィーちゃんは地上レべルにちゃんといたので。あ、でも「お休み中」ではなく、「世代交代」なのかもね。そうだとしたら、お疲れ様でした。そして、今まで楽しませてくれてありがとう。

 今年の春も、こんな状況にもかかわらず花たちは咲き誇ってくれる。長引く状況に色々思いも募るけど、そんな時こそ心を静めて、次のステップに行けるよう何かを始められたら、と思う。そんなことを考えさせてくれた屋上庭園の花たちでした。

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