大好きなヴァロットンを夫と一緒に観たならば・・・。

画像1 まず。去年の秋、夫が突如「今度黒と白の画家の展覧会、あるんだもんね。すごいんだ」と自慢気に。興味をそそられ会場を聞いたら・・・。三菱一号館美術館だと言う。それならヴァロットンのことじゃないか! 私の大好きな! だからもちろん次回は、ヴァロットン展だって知ってた。タイトルはあまり気にせず当然行こうと思ってた。夫は、ネットか何かで情報を得て、タイトルに魅かれたもよう。
画像2 その時まで、夫はヴァロットンのことは知らなかった。私が「あそこ(一号館美術館)ヴァロットンたくさん持ってるから」と彼より多目の知識を披露したら、ちょっと不本意なお顔に。ミュージアムショップには常設コーナーがあるほどにヴァロットン推しで、そもそも私も数年前に予備知識なしで観に行っていっぺんで好きになっちゃったんだもの。
画像3 調べてみたら、それは2014年の「冷たい炎の画家」というタイトルで、日本発の個展だったらしい。その時は、こんな感じの油絵も多く出展されていて、初めて知ったナビ派のフェリックス・ヴァロットンに一人目惚れしてしまったっけ。それから、ずっと大好きで。
画像4 さて。今回の「黒と白」展は、版画の方にフォーカスしていて文字通りモノクロの版画がこれでもかと言うくらいに展示されてて嬉しかった。それだけじゃなくて、こんなふうに壁にも拡大された版画が描かれていたよ。
画像5 最近、こんなふう画家の作品が動いたりコラージュされたりする企画がよくあって、きっと賛否両論あると思うけれど、これだけ大きくなると細部までよく見えて、それはそれで良いのでは? と私は思う。あくまでも、作品の雰囲気を壊さなければ、の話だけれど。
画像6 こちらも、良い感じで切り取られてると思う。他にも、動画みたくなっているのもあって、ゆっくり動く画像によって本当に作品の中の人物がこんな動きをしたのかも、と思わせてくれる。そんな大胆な企画もこの展覧会の魅力だと思う。
画像7 貴重! ヴァロットンが表紙絵を描いた雑誌の展示だよ。こういうイラストも良いな~。有名なジュール・ルナールの「にんじん」という小説にもたくさん挿絵を描いていて、色々な方面で活躍してたんだって、改めて知る。
画像8 会場に収まりきらなかったのか、壁に投影されてスライドショー状態の展示も実は圧巻。数秒ごとにスッと変わる作品に見とれることしばし。しかもですよ、撮影OKなんですから嬉しいじゃぁないの。なかなか観られない作品群、新しい一枚が映し出される度に撮影してたよ。
画像9 そんな人が何人も。投影されてるのに、普通の絵画みたいにこんなにくっきりと撮影できて、本当にありがたかった。ヴァロットンの描く子供の表情と身体の線が好きだけれど、大人を描く時は、ちょっとシニカルな感じになるのも好き。一緒に行った夫も、興味深く眺めてたよ。
画像10 本当はスイス人だけど、パリに渡りあのエキサイティングな町を切りとって、愛おしさをまぶして描いたこれらの作品は、ほんとうにその愛情が伝わってくる。いつまでも見ていたい気分になるよ。モノクロだからこそ伝わる雰囲気っていうのが、確かにあると思わせてくれる。木版画の温かいテクスチャーに心が和む。
画像11 ヴァロットンをいっぺんで気に入った夫は、Tシャツを買いましたとさ。特にこの作品が大好きになったようで、ポストカードも同じ絵柄を購入してたよ。今は、気に入りすぎてリビングルームの壁に飾ってます(笑)
画像12 夫の目の前におもむろにコレを出す私。前々から好きだった証拠として、2020年開催の「画家が見たこども展」で買ったサコッシュね。¥500のガシャポンでどの絵柄が出てくるかわからないからドキドキした。今も絶賛愛用中! ヴァロットン展は、今も開催中。私ももう一度行くつもり。https://mimt.jp/vallotton2/

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