精神的に追いつめられたときにそこから脱けだす方法

 「精神的に追いつめられて、出口がないように思えたとき、そこからどうやって脱け出すか」についてわたしなりに考えたことを述べます。

 えーっとですね、こういう事を悩む人は真面目な人です。悩んで落ち込んだ真面目な人は必ず段取りを踏みます。そして落ち込んだときにまず避けなきゃいけないのは「人生をプロセスで考えること」です。以上を私なりにまとめると「真面目なバカは落ち込むと段取りにハマる」になります。

 リピートアフターミー。「真面目なバカは落ち込むと段取りにハマる」。

 落ち込んでるときには視野が狭くなります。そのとき、まずやるべきは当然、視野を広げること、です。ですが真面目な人はその発想に行きつきません。「目の前にあるやるべき事を一つづつ片付けよう」と必ず考えます。「プロセスにハマる」とは、そういうことです。

 想像してみてください。貴方の乗った船は沈没寸前です。もう腰のあたりまで水に浸かっています。それなのに貴方は身もふたもなく逃げだすのではなく、乱れた船室のシーツを直そうとしている。まるでそうすればすべての不幸は消えてなくなるとでもいうように。そんな訳があるか。

 真面目な人はそんなときに「自分が弱いから船が沈みかけている」と考えがちです。間違いですね。しのごの言わずに逃げればいいのにそれができない。責任感と言えば聞こえは良い。でもそれは硬直した精神とチンケなプライドの化合物ではないですか?

 問題のフレームの大きさを正しく把握することです。平和な土曜の午後ならベッドのシーツを交換することを優先してもいいでしょう。ですがそれが沈みかけた船の中ならば、まず逃げだすことが先です。事態によりフレームの大きさは変わりますが、どんなときにもあなたが生き延びることを優先すべきです。

 まずすべてのものと距離をとりましょう。手に入れるべきは冷静さと余裕です。その為に取れる手段を以下に記します。

①他人の視点から見る。

 友人にあなたの窮状を話してもいいですが、あなたのトークスキルと相手のヒアリングスキル、両方要求されますので空振りに終わることも多いです。なぜかは詳しく説明しませんが友情が終わることも多い。追いつめられている人の話を聞くコストを、多くの追いつめられたひとは理解しません。

 オススメはエッセイ集を読むこと。

 世の中には唖然とする経歴を持った人が沢山います。仕事をせずに治験だけで生活している人。銀行を辞めた六本木のスカウトマン。上場企業を辞めて退職金をすべてタイの風俗に注ぎ込んだ人。以上三名の著書はすべてAmazonで売ってますので探してみてください。「こ、こんな生き方があったのか」「こんなにいい加減な生き方でも死なないのか」そう思えばあなたには余裕と冷静さが生まれます。

②、パリピと飲みに行く

 落ち込んでるときには陰キャと語らいたくなりますね。わかります。わかりますが、ここはあえてパリピと付き合いましょう。パリピが、あなたごときに気を使うわけはないので、彼らはあなたを放ったらかしにして楽しむでしょう。その気安さがあなたを救うでしょう。不思議と、追いつめられたときに真面目なひとを救うのは「あれ、おれ、いま他人に気を使わせてないな」という意識なのです。

 まずは人を殺してもいいから(ウソです。殺さないでください)冷静になることです。

 「冷静になる」というのは「落ちつくこと」とは違います。暗い部屋でイージーリスニングを聴いてお香を焚いても冷静になれるとは限りません。

 冷静になるために①と②の手段を試してみましょう。冷静になればやれることが増えます。やれることが増えるというのは選択肢が増えるということです。一本しか選択肢がないあみだくじの前で「どうすればいいだろう」と悩んでいるのがいまのあなたです。線を増やしてから悩みましょう。

 悩みから距離を置きましたか? 他人の視点から考えてみましたか? パリピと飲みにいきましたか? そのすべてを終えたのならば、あなたは冷静さと余裕を手にしているはずです。さぁ、悩みましょう。そこから先の解決法はあなたしか知りません。なにも変わっていないって? いいえ、あなたの前にあるのはすでに「一本しか線がないあみだくじ」ではなくなっているはずですよ。

 良き人生を。

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