ナリワイをつくる、イドコロをつくる

○ナリワイをつくる

大正9年の国勢調査で国民から申告された職業は約35000種、現在の厚生労働省の分類によればいまや2167種。

戦後に多様性を切り捨て業種を絞り込むことで急成長した、それが高度経済成長だ。

現代においては、責任を細切れにして仕事を振り分けた結果、誰も全体に責任を持ちにくくなった。一部では言われていることだが、「労働疎外」は逆に「労働者」の手抜きの言い訳になってしまっているのである。

○イドコロをつくる 伊藤洋志

広告的なものに主導された現代の資本主義下では、お金がないとこんなに困ることが起きるぞ、乗り遅れるな!、といったプレッシャーが日々、矢のように降ってくる。これに対抗する方法は、小さくても自立した経済をつくること、もう一つは、過度なプレッシャーを無効化できる時間や場を持つことだ。

現代の広告は、自覚しない差異を認知させ、欲望を喚起するように高度化している。

広場に広告はいらない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?