ラジオ深夜便 うたう生物学

本川達雄

動物たちはそれぞれの体に見合った生活の仕方をもっており、それに従っていれば問題が起きにくく、病気にもなりにくく、体の調子は良いだろう。そして人間の場合なら、そういう暮らし方をすれば幸福だと感じられるに違いない。

ところが現代人は体に本来備わっている空間の広さや時間の早さから、極端にはずれてしまいました。かえってはずれさせるのが良いことだ、体の限界を打ち破るのが文明の進歩なのだと、努力してきたんですね。これではどうしても体に無理がきます、社会システムにもほころびがでます。新型コロナはほころびの一端でしょう。

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