バリでマッサージ師の資格をとってみた。
去年、バリでバリニーズマッサージとインディアンヘッドマッサージ師になる資格を取った。
今まではマッサージは断然、受けた方がいい派だったわたし。
マッサージ経験ゼロ。マッサージにかけたお金はそこ知れず。
それなのになぜ資格を取ろうと思ったのか。
資格を取ろう、と決めたのはスリランカへ行ったときだ。
今日本でますます話題になっている「アユールベーダ」の治療を受けたとき、オイルで気持ちよくひたひたになったわたしの頭と体が
「きもちー!」と叫びたいほど最高だった。
そしてわたしも、誰かに癒しを与えたい、とふと思った。
今は世界のどこの誰もがスマホ、パソコン、Netflixで情報収集に大忙し。
たくさんの情報量で、頭はパンパン。
そうなると、「余裕」もなくなる。
人は「余裕」がなくなるとイライラし始めて、ネガティブな思考と行動に出てしまう。
質のいいマッサージのあとは誰でも、
「あぁ、眠い」
「美味しいご飯を食べたい」
「リラックスしたい」
と考えるはず。それは体と脳がゆるんだという証拠。
だから、わたしはマッサージをすることによって、誰かに少しでも「余裕(スペース)」を作ってあげたい。
それがわたしの目標。
マッサージの種類にもいろいろある。
2018年はバリ島に4ヶ月住んでいたから、バリの歴史も知りたくて、伝統のバリニーズマッサージの資格を取ると決めた。
わたしの行った学校はNusa Duaという場所にあった。
リゾートホテルが多く、スパもそこらじゅう歩いてどこにでもある。
最初は解剖学と生理学を学んでからの、座学と実技の毎日。
授業ももちろん英語。
解剖学なんて、日本語でもわからない...。
実習はわたしの好きな時間だった。
クラスの子たちみんなで交代しながらマッサージをしたり受けたりする。帰りはオイルでペタペタになって帰り、家では復習、予習、ハウスメイトへのマッサージ練習の毎日。
(わたしのハウスメイトはなんてラッキーだったんだろ。)
初心者のわたしでも、1からきちんと丁寧に細かく教えてくれる先生たち。
クラスメートはマッサージ歴15年とか、マッサージの修行でフランスやタイへ行きました、という子たちもいた。
オランダ出身の大きい男の子のクラスメート相手にした施術は大変だった。
筋肉が硬いし、体が大きくて汗をかきまくりながら
「女性専用マッサージ師になりたい。」
なんてセコいことも考えながらの授業もあった。
「冷房効いてるの?!」ぐらい暑い。
「マッサージしてたらわたしが痩せる!」とモチベーションをあげながらがんばった。
そんな学校では、昼食が毎日おいしいのが1番の楽しみでもあった。
辛い。
結構辛い。
それがおいしい!
なにが大変だったって、勉強と毎日のテストのストレスもあって、おでこにニキビ大量発生したこと...。
それとも辛いものの食べ過ぎ?
最終テストはサロンに勤めているかのように、お化粧をして、身なりを整えて、施術と筆記と口頭のテスト。
結構緊張した約3時間。
とにかく最終的には全ての試験を終えて、なんとか(なぜだか)クラス1の成績で卒業。
ようやくマッサージ師の資格をゲット。
最後にはみんなで卒業式をして、長く過ごしたみんなとお別れ。
クラスの合間に飲みに行ったり、ご飯を食べに行ったりすることが楽しかったから、最終日はさみしくなった。
そんなわけで、これからはいろんな国で、好きなときに、必要なひとに、マッサージをしていこうと思う。
私の言葉が気に入ってくれたら、サポートいただけると嬉しいです。